INIと櫻坂46のシングル、互いに過去最高の初週売上 勢いを増し続ける2組がチャートで接戦
CD Chart Focus
参考:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2024-07-08/
2024年7月8日付(7月2日発表)のオリコン週間シングルランキングでは、首位をめぐってかなりの接戦が展開されました。1位を獲得したINIの『THE FRAME』の推定売上枚数は約67万枚。対して、2位となった櫻坂46の『自業自得』の推定売上枚数は約65万枚なのです。
INIは、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』を通じて2021年に結成された11人組の男性グループ。まさに、K-POPとJ-POPの壁がなくなってきている今のシーンを体現しているグループだと言えます。
櫻坂46は、欅坂46を前身として2020年に「櫻坂46」へ改名のうえ活動をスタートしたグループ。欅坂46時代から『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出場してきたものの、2022年には落選し、連続出場記録が途絶えるという辛酸を舐めています。しかし、2023年には再び出場することが叶い、“女性アイドルグループは一度落選すると再出場は難しい”という説を一度落選すると再出場は難しいと言われる女性アイドルグループの"ジンクス" のようなもの打ち破ったことが話題になりました。
今週のオリコン週間シングルランキングは、まさに勢いのある2組が顔を揃えたと言えます。
INIの『THE FRAME』のリード曲は「LOUD」。イントロで響くアブストラクトな音が、そのままトラックの音にもなっている構造には驚かされます。そこからラップパートに入り、さらにシンガロングのパートも登場。ドラムンベースのリズムも出てくる激しい展開の後に、やっとサビが登場するという構成です。ヒップホップを基軸にした甘味のない楽曲ながら、それでいて歌モノの要素もしっかりあるというかなりハイブリッドなサウンドを生みだしており、2024年ならではのものだとも感じます。3分強とは思えない情報量なのです。
櫻坂46の「自業自得」は、サンプリングのような肉声が交錯するイントロにまず驚かされました。その肉声の挿入は、そのままトラックで続いていきます。ビートにはヒップホップの影響もあり、さらにサビの前にはEDMのビルドアップのようでもあり、トラップのようでもある音が響きます。2分40秒頃以降のハウスミュージックのようなサウンドや、全体的にメンバーのボーカルがかなり力強いことも印象的です。
1位も2位もともに時代の音を取り入れているのが、今週のオリコン週間シングルランキングだと言えるでしょう。
INI、結成3周年に寄せて メンバーが取り組むクリエイティブ、フェスへの参加で感じる成長
INIが、6月13日に結成3周年を迎えた。2年目の活動を振り返ると、INIにとって成長を感じられる出来事が続いたように思える。今…
櫻坂46、充実した活動を実らせる“通過点” グループ史上最大動員数を達成した東京ドーム公演
6thシングル『Start over!』リリース前後からの櫻坂46は、さまざまな活動を重ねるごとに勢いが増しており、欅坂46時代…