BE:FIRST、「Boom Boom Back」アレンジ版で再発見する魅力 別の角度から何度も楽しめるスキルの高さ

 5月29日、BE:FIRST公式YouTubeチャンネルに「Boom Boom Back -with Apartment Band ver.-」がアップされた。同曲は毎週水曜日に放送されている『Apartment B』(日本テレビ系・長崎国際テレビ)の#1でパフォーマンスされたもの。ライブではバンドを背負ってパフォーマンスをすることもあるBE:FIRSTだが、同曲をバンドアレンジするのは初の試み。メンバーたちも番組内で「新鮮な感じ」と楽しんでいるようだった。同バージョンはLEO(ALI)がボーカルとして加わっており、Dos Monos・荘子itのギターとApartment Bandがサウンドを奏で、セッションのような雰囲気がある。BE:FIRSTメンバーもそれぞれ思い思いに喉という楽器を鳴らして楽しんでいるのが伝わってくる。声も楽器であることを証明しているかのようだ。と同時に、同バージョンだからこそ見える「Boom Boom Back」とBE:FIRSTの魅力も見えていたのではないだろうか。

BE:FIRST / Boom Boom Back -with Apartment Band ver.-

 例えばBE:FIRSTの歌唱力の高さ。生バンドのみの演奏となると、時に原曲よりも音数が少なくなることも珍しくない。特に同曲のようなHIP HOP楽曲の場合、尚更だ。しかし全員に確かな歌唱力があるからこそ揺らぐこともなく、原曲に勝るとも劣らない仕上がりになっている。しかも音の隙間を埋めるように掛け声を入れているのも楽しい。また、LEO(ALI)の声との相性もバッチリだ。アレンジも、BE:FIRSTにしっかり溶け込んでいるものの、原曲にはないスパイスとグルーヴを演出している。さらに、メンバー同士の関係性がいいからこそ出せるグルーヴ、一体感を感じられるはずだ。

 そして、何と言ってもメンバー自身が音楽を楽しんでいる様子もしっかり伝わってくる。決めるところはクールに決めつつも、自然と笑顔になっており、表情からもその場の空気感が感じられる。それだけでなく、それぞれが音に乗って自由に体を揺らしていることで視覚的にもノリが増している。体を揺らしてリラックスしているからこそ、声が出やすくなっている部分もあるのだろう。ダンスをしなくても見る者を惹きつけるパフォーマンスができることを改めて示したのではないだろうか。

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