BE:FIRST、「Boom Boom Back」アレンジ版で再発見する魅力　別の角度から何度も楽しめるスキルの高さ

　また、別バージョンで言えば3月11日にBE:FIRSTのYouTubeチャンネルにアップされた「Gifted. -Orchestra ver.-」も欠かせない。同バージョンのアレンジャーには、チェロ演奏のほかプロデュース、ディレクション、アレンジ、オーケストレーションまで手掛ける徳澤青弦を迎え、ピアノ1人、ストリングス27人、パーカッション3人、ホーン5人の全36人のフルオーケストラが参加。最上級の音響を誇る世界最高峰のシンフォニーホールである神奈川・ミューザ川崎にて、70本のマイクを使って録音され、音源は没入感のある立体的な音場を実現する360 Reality Audioでミックスされた。「BE:FIRSTとともに、総勢300名以上のスタッフらが作り上げた珠玉の4分間」とのこと。とにかく音圧が凄まじく、何度も見返したくなる動画となっている。もちろん「Gifted.」の原曲バージョンも素晴らしいが、同バージョンでは壮大さが増し、神々しさすらも感じられる。もはや芸術と言っても過言ではないだろう。まさに“アーティスト”であることを知らしめられたかのようであった。

　こうして楽曲をリリースするだけではなく、アーティスト自ら違うアプローチをして再度世に出していくという試みはBE:FIRSTならではだろう。しかも、アーティストもミュージシャンもスタッフも全員にスキルがあるからこそ、実現できていることだ。自分たちの楽曲をいつまでも愛し続けている「チーム・BE:FIRST」が見せる、今後のムーブメントにも注目し続けたい。