連載「lit!」第103回:BE:FIRST、SixTONES、JO1……個性がひしめくボーイズグループ新譜5選

 新年度が始まり忙しなく動く世の中とともに、ボーイズグループ界も様々な動きを見せる。桜は散れど、賑わいの衰えぬ群雄割拠のボーイズグループから、この春リリースされた新譜を厳選して紹介したい。

BE:FIRST「Masterplan」

 まずはBE:FIRSTが4月24日にリリースした「Masterplan」。単調な電子音を基盤としたシンプルなトラックが印象的だった前作シングル表題曲「Mainstream」に比べ、今作はより昂りと温度の高さの感じられる仕上がりとなっている。難易度も精度も上がり続けるダンスとそれぞれの個性を自由に発散する歌声が今回も炸裂しており、グループとしてのまとまりとメンバーそれぞれの“らしさ”はこんなにも両立できるものなのかという驚きすら感じられる。グループの公式YouTubeでは世界的な人気を誇るダンサー/コレオグラファーであるReiNaとメンバーのSOTAがパフォーマンスにおける振り付けと構成に込められたきめ細かなこだわりについてを解説しており、見応えのある動画となっている。ぜひ楽曲と併せて楽しんでほしい。

BE:FIRST / Masterplan -Music Video-

SixTONES「音色」

SixTONES – 音色 [YouTube ver.]

 SixTONESはグループの結成9周年の記念日である5月1日に京本大我が主演を務めるテレビドラマ『お迎え渋谷くん』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌「音色」を12thシングルとしてリリースした。グループのヒット曲「僕が僕じゃないみたいだ」や「こっから」などを生み出したSAEKI youthKが作詞作曲を手掛けている。〈愛や恋 越えて時代や老いも 君と見たい〉〈目に見えない絆や 運命だとか/信じざるを得ない今がある〉と、特別な人との繋がりを大切に抱き締めるような心温まる歌詞に加え、6つの音色の心地よいハーモニーから彼らの絆も感じられるような一曲だ。

JO1「Test Drive」

JO1|'Test Drive' PRACTICE VIDEO (阪神甲子園球場 VER.)

 11人組グローバルボーイズグループ・JO1は、5月29日に8thシングル『HITCHHIKER』をリリースする。その収録曲の中から今回紹介するのは先行配信中の「Test Drive」。この曲は阪神タイガースが勝利試合後に球場内で実施される特別演出であるVICTORY DISCOとのコラボレーション楽曲で、球団からのオファーによって特別に書き下ろされた。誰でも乗りやすい陽気なグルーヴと11人のパワーみなぎる歌声により勝利後の気持ちをさらに高めるような魅力を持つ一曲だ。デビュー当時から華麗なシンクロダンスを武器としてきたJO1だが、最近の彼らのパフォーマンスは完璧に揃っていることを大前提に、メンバーそれぞれのダンススタイルも光っているように見える。公式YouTubeに投稿されているパフォーマンスビデオも見ているだけでついつい体が動くような賑やかなパフォーマンスとなっている。

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