Mrs. GREEN APPLEらバンドマン本人の“弾いてみた”動画、テクニック披露だけではない需要
[Alexandros]の白井眞輝(Gt)も、過去に個人のYouTubeチャンネルで「閃光」「ワタリドリ」「風になって」などの解説動画を公開している。実際にギターフレーズを演奏するだけでなく、自分がどのような弾き方をしていて、どのようなポイントがあるかのコメントも参考になる。ギター初心者でも分かりやすく、本人から直接アドバイスをもらっているような気分にもなれる。
同じように、マカロニえんぴつのはっとり(Vo/Gt)も、自身のYouTubeチャンネルで解説動画を投稿したことがある。はっとりは「なんでもないよ、」のBメロとサビのギターコードや、投稿の4年前に撮影したという「洗濯機と君とラヂオ」のリードギターを解説。「なんでもないよ、」については、同楽曲を弾き語りでカバーしている人が増えているのを受け、正確なコードや弾き方のポイントを伝えようとしてのことだという。
これらの動きには、自身の楽曲を多くの人にカバーしてもらうことに前向きな印象を受ける。一方で、近年は難解なギターフレーズや、各パートが入り組んだ複雑な曲も増えている。だからこそ「自分も弾きこなしてみたい」と思うところだが、正確な譜面や弾き方が分からずに諦めてしまうケースも多いだろう。本家による演奏や解説は、こうしたカバーに挑戦する人たちへの助けや刺激となるはずだ。
実際に演奏できるようになることで、新たな楽曲の魅力に気づくこともある。また、多くのプレイヤーが楽曲の“弾いてみた”に挑戦することで“弾いてみた動画”がある種の宣伝となり、楽曲自体が多くの人に知れ渡る可能性も考えられるだろう。アーティスト本人による演奏・解説といった動きが、最終的にバンドを知るきっかけや、楽曲の魅力が広まっていくことに繋がるのを期待したい。
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