椎名佐千子、2年ぶりシングル『いごっそ海流』で聴かせる力強さ 新曲に詰め込んだ想いを語る
「マイホームタウン」で歌い綴った故郷は“私が私でいられる場所”
――さらに「マイホームタウン」は、椎名さんご自身が作詩に参加されている楽曲で、タイトルの通り椎名さんにとっての“我が町”を歌った曲です。
椎名:私の故郷である千葉県旭市が舞台になっています。迷ったり落ち込んだりした時に慰めてくれたり、自分らしくいられる場所はどこかと考えたら、やはり故郷の友達、同級生や仲間なんですよね。それをきっかけにした歌詞を書いてみるのはどうだろうかと、以前からスタッフさんからご提案をいただいていたんです。ことあるごとに携帯に言葉をメモしていて、今回は“私が私でいられる場所”をテーマに作詩をしました。歌詞に出てくる刑部岬や屏風ヶ浦は、小さい頃から目にしたり、学生時代に本当によく友達と遊びに行ってさまざまなことを語り合った思い出の場所です。今、私が地元や友達に対して思っていることが、そのまま歌詞になっています。思い入れがあるからこそレコーディングの時はグッときて、ちょっと泣きそうになりました。
――屏風ヶ浦は東洋のドーバー海峡と呼ばれているそうですね。
椎名:銚子から旭にかけて沿岸部で波に断崖が削られていて、映画のワンシーンのようなスケール感なので、気になる方はぜひ足を運んでほしいです。個人的には刑部岬への思い入れが強くて、歌詞に出てくる刑部岬展望館は本当によく行っていた場所です。そこから見る夕陽はとても美しくて、天気がいいと富士山も見えて、「日本の夕陽百選」にも選ばれている観光スポットです。私も地元に帰った時は必ず行きます。
――さすが旭市の観光大使ですね。他に、食べ物などで名産品はありますか?
椎名:やっぱり海の幸はオススメですけど、トマトやきゅうりなどの野菜、イチゴなどのフルーツ、何を食べても美味しいです。ちなみに“あさピー”という旭市のゆるキャラもいて、ベースはヒヨコ、頭にトマトをかぶって尻尾が魚という。すごくかわいいんですよ。私はLINEスタンプを購入して使っています。
――椎名さんは、鳥がお好きですしね。
椎名:はい(笑)。多い時は5〜6羽飼っていました。今は4羽飼っていて、Instagramに写真をアップしている青い子はうちにやってきたばかりで、まだ若いのもあって「遊んで! 遊んで!」という甘えがすごいんです。毎日癒やされていますし、毎朝アラームいらずで起きています。
――椎名さんはコロナ禍にギターを弾く動画をアップしていました。それこそ「マイホームタウン」は、ギターを弾きながら歌うのも似合いそうだと思いました。
椎名:スタッフさんにお聞きしたら、「マイホームタウン」はコードも簡単だからすぐ弾けるだろうとおっしゃっていて。前に「おなじ空の下」という曲の歌詞を書かせていただいた時、まだ未熟ながら弾き語りの動画をアップしたことがあります。今回の「マイホームタウン」も弾きながら歌えるように練習しているところです。「おなじ空の下」よりもテンポが速いんですけど、オリジナル曲ではこういうポップスに挑戦したことは今までなかったので、とても新鮮に聴いていただけるんじゃないかと思います。
――この3曲はどれも曲調がまったく異なり、本当に同じ歌手の作品なのかを疑うくらいですが、それくらい幅広くいろいろな楽曲を歌えるのも椎名さんならではの魅力でしょうね。
椎名:ありがとうございます。今回は2形態でそれぞれに「カサブランカホテル」と「マイホームタウン」を収録しています。この2枚でいろいろな椎名佐千子を楽しんでいただけたらうれしいです。
――この記事で椎名さんのことを初めて知る方もいらっしゃると思うので、椎名さんがどんな方かをもっと知りたいのですが、たとえば椎名さんはどんな時に機嫌がいいですか?
椎名:楽屋に炭酸水があるとご機嫌です(笑)。500ミリリットルのペットボトルを1日で5〜6本飲みます。最初はそこまで意識していなかったけど、気づいたらこれが普通になっていました。コーラなど糖分が入っているものだと気にしたと思うのですが、炭酸水は炭酸が抜けたらただの水なので、水ならいくら飲んでもかまわないだろうと思って。特に強炭酸が好きで、歌った後に飲むと「キタ〜!」となっています(笑)。
――他に、何かハマっているものとかはありますか?
椎名:ハマっていると言いますか、よくやっているのは、着物やドレスなどの衣装をアレンジするのが好きです。今回の衣装は紫色をベースにした波の柄が入っている大変シックなものなのですが、どこかにラインストーンをつけて私らしくしたいなと思っているところです。
――波の模様の着物は、本当に今作にぴったりですね。
椎名:いくつか他の柄も用意していただいたのですが、見た瞬間に「絶対これだ!」と思いました。
――今までの衣装も、ご自身でアレンジを加えられて?
椎名:はい。ラインストーンもそうですし、クリスマスの時期はひとつの作り帯に別のふわっとした作り帯を合体させて、クリスマスらしい帯にアレンジしたこともあります。お客さんは、私の歌を聴きにきてくださっているのはもちろんですけど、せっかくなので目でも楽しんでほしいと思っていて。衣装はできるだけ華やかだったり、非現実感を楽しんでいただきたいと思って始めました。
――椎名さんは昔はギャルだったそうですが、自分で着物をアレンジしたり着飾ったりするのは、ギャル時代の名残りですかね?
椎名:当時はギャルのバイブル『egg』を毎月欠かさず買っていて、とにかく渋谷に行って、先輩ギャルのファッションや髪型を一生懸命真似していました(笑)。ギャルって、本当にいろんなファッションを楽しむんです。たとえば12センチのヒールを履いたり、オヘソを出したり、ウエスタンハットが流行った時期もありました。いろいろなファッションに興味がわいて、衣装でもいろいろ楽しみたいと思うようになった原点は、確かにそこにあるかもしれません。浜崎あゆみさんは今でも好きですし、私の青春時代です。
――そんなギャル時代でも、カラオケは演歌だったのですか?
椎名:はい(笑)。当時から演歌歌手を目指していて、周りの友達もそのことを知っていたので、みんなで一緒にカラオケに行くと浜崎あゆみさんや安室奈美恵さんの曲でマイクの奪い合いになるんですけど、その友達は「佐千子、いつものアレを歌って!」「佐千子のこぶしを聴かないと帰れない」と、演歌をリクエストしてくれて。カラオケの最後は、いつも私の演歌で締めくくっていました。
――大トリだったんですね。
椎名:(笑)。私も演歌でこぶしを効かすと、スカッとするんです。J-POPも好きで歌っていましたけど、スカッと感に関しては演歌じゃないと味わえない。いろいろなジャンルを歌いましたけど、結局やっぱり演歌が好きだなって、いつも思っていました。
――ギャルの姿で演歌を歌っている姿を見てみたかったです。
椎名:金髪で演歌を歌った時期もありました(笑)。
――ご立派になられて。
椎名:恐れ入ります(笑)。
――今年一年の目標を教えてください。
椎名:新曲「いごっそ海流」のプロモーションをメインとして、全国のファンの皆さんとの出会い、再会を果たしていきたいです。「いごっそ海流」の舞台は高知県で、以前に桂浜や坂本龍馬像などに足を運ばせていただいたことがあるのですが、その時はスケジュールの関係で行きたかった名所を全部回り切れなかったんです。だから、今年はまた高知に行って、もっとゆっくり、行きたいところを全部回りたいなと思っています。たまには女一人旅もいいかなと、思ったりしています。
■リリース情報
シングル『いごっそ海流』
発売中
配信URL:https://king-records.lnk.to/igosso_kairyuPR
A-type:KICM-31132/定価:1,500円(税抜価格 1,364円)
<DISC1 CDシングル>
1. いごっそ海流(作詞:日野浦かなで/作曲:岡 千秋/編曲:南郷 達也)
2. カサブランカホテル(作詞:日野浦かなで 作曲:岡 千秋/編曲:南郷 達也)
3. いごっそ海流(オリジナルカラオケ)
4. いごっそ海流(一般用カラオケ半音下げ)
5. カサブランカホテル(オリジナルカラオケ)
6. カサブランカホテル(一般用カラオケ半音下げ)
B-type:KICM-31133/定価:1,500円(税抜価格 1,364円)
<DISC1 CDシングル>
1. いごっそ海流(作詞:日野浦かなで/作曲:岡 千秋/編曲:南郷 達也)
2. マイホームタウン(作詞:椎名 佐千子, 山本 夏伊/作曲:山本 夏伊/編曲:矢田部 正)
3. いごっそ海流(オリジナルカラオケ)
4. いごっそ海流(一般用カラオケ半音下げ)
5. マイホームタウン(オリジナルカラオケ)
6. マイホームタウン(一般用カラオケ半音下げ)
椎名佐千子 オフィシャルサイト:https://shiina-sachiko.jp/
ブログ:https://ameblo.jp/sachisanpo
X(旧Twitter):https://twitter.com/shiinasachiko
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