春瀬 烈、全クリエイティブを手がける新たな才能の出現 「リップシンク」から始まる快進撃の予感

春瀬 烈、SSWに新たな才能出現

 春瀬の魅力は、こうしたソングライティングの唯一無二のセンスだ。春瀬はこれまでも印象的な作品を発表してきた。たとえば春瀬としての初作品「YOSORO」は、一筋縄ではいかないバンドサウンドや特徴的な言葉選びが光る一曲。黄色がかった独特の色味を基調としたMVのアニメーションも、楽曲のその世界観を肉づけしている。

春瀬れつ「YOSORO」MV

 自身が主催するレーベル LOG BOOKよりリリースされた「風は凛として」は、サビのキャッチーなメロディが印象的。爽やかで疾走感のあるサウンドと、紙飛行機をモチーフにした解放的なアニメーションの融合が心地好い。

 かと思えば、その次にリリースされた「月のろし」では、どこか怪しげなムードを漂わせる。二胡を取り入れた風変わりなサウンドもさることながら、途中で大胆な展開を見せるアレンジ面が秀逸。他にないものを感じさせる一曲だ。

 繊細なピアノの音色が美しい「はらるら」は、歌詞や演奏から感じ取れる季節感が美しい。儚く切ないメロディと〈はらるら〉という印象的なフレーズが耳に残るし、エモーショナルな春瀬の歌声が存分に味わえる「シアター」は、普遍的な歌としての佇まいがあり、すでにアンセム的な魅力を放っている。

春瀬 烈「はらるら」MV

 いずれも確固たる世界観を持ったサウンドと、それを鮮やかに色付けするアニメーションの絡み合いが見事。言葉の一つひとつ、音の一つひとつ、そしてイラストの線一本一本が丁寧に描かれていて、音楽や映像表現に対する春瀬 烈の深い愛情を感じる。総じて、近年盛り上がりを見せるシンガーソングライターシーン/ネットミュージックシーンに、また新たな才能が現れたという感覚だ。

 スマホの普及とともに、音楽と映像を一緒に楽しむユーザーが増えてきた。今後もこうした流れはより一層加速していくだろう。そうしたなかで現れた新世代のアーティストでもある春瀬 烈が、快進撃を見せる日も近い。

■リリース情報
9th Single『リップシンク』
配信中

配信URL:https://big-up.style/1lDoCV6GNa

春瀬 烈 オフィシャルサイト:https://www.haruseretsu.com/
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