Number_i「GOAT」で示す意志、IMP.は世界へ……“TOBEにきた意味”と向き合う姿 東京ドーム公演直前に考える

 3月14日から17日までの4日間、東京ドームにてTOBE所属アーティストによる初のコンサート『to HEROes 〜TOBE 1st Super Live〜』(以下、『to HEROes』)が開催される。

 同公演には三宅健、北山宏光、Number_i、IMP.、大東立樹が出演し、17日の公演はAmazon Prime Videoにて世界同時配信される。滝沢秀明によって、株式会社TOBEが設立されたのは昨年3月のこと。発足から一年、ライブ開催に先駆けて、これまでの彼らの音楽活動を振り返ってみたい。

『to HEROes 〜TOBE 1st Super Live〜』OFFICIAL本予告2|プライムビデオ

 所属アーティストのなかで、最も多くの作品を発表してきたのはIMP.。彼らは最新曲の「FLOW」を含めて、今までに5曲のデジタルシングル、2枚のCDをリリースしている。

 IMP.は昨年12月にSKY-HI主催の音楽イベント『D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA』に出演し、TOBE所属アーティストとしていち早くステージに立った。また、『CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル!2023→2024』(TBS系)や『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)など、音楽番組にも多数出演している。自分たちのパフォーマンスをより多くの人に届けようと、道を切り開いてきた。

#4 (D.U.N.K.) IMP. x SKY-HI 「CRUISIN’」 Collaboration

 そこには、人一倍多くの経験を積み、大きなステージを目指そうとする彼らの姿勢が感じられる。昨年8月18日、IMP.は「CRUISIN'」の“世界同時配信”でデビューした。グループ名を冠した次作の「IMP.」は、彼らの名刺代わりの一曲である。3月8日リリースの最新曲「FLOW」では全編英語詞に挑み、“グローバルを目指す”と公言。グループとして着実に、IMP.は世界へ向けた歩みを進めている。約230の国と地域に同時配信される今回のライブは、彼らの大きな夢へ近づく貴重な一歩となるだろう。

IMP. - FLOW (Teaser)

 同じく、“世界を目指す”と結成から目標を口にしているのがNumber_iだ。1月1日にリリースされた「GOAT」について、滝沢は「グローバルに挑戦できるような楽曲にしたいという本人たちの意向を反映させています」とコメントしている。本稿執筆(3月7日)時点でMVの再生数は3900万回を突破し、4000万回再生も目前。3月2日にはグループとして初めて音楽番組『Venue101 拡大版』(NHK総合)へ出演を果たした。3月6日には1stシングル『GOAT』をCDリリースし、所属アーティストとしては初めて、カップリング曲も含めたリリース楽曲全曲の配信に踏み切った。グループの音楽活動がスタートしてわずか2カ月ほどだが、そうとは思えないほど圧倒的な存在感を示している。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Venue101(@nhk_venue101)がシェアした投稿

 デビューにおいて、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太は以前からの世間のイメージとは異なる攻撃的な楽曲で勝負した。だからこそ、いつにもまして彼らの気合いが伝わってきた部分もあるし、ここからさまざまな姿を見せるという意志の表れのようにも思えた。そして、「GOAT」において〈間違いじゃないこれが俺の Answer〉と歌ったのも、自分たちの決断を“正”とする意味があった――TOBEという新たな地で、Number_iとして世界を目指す決意を、彼らは「GOAT」に込めたのだろう。「コンサートがしたい」と何度も語ってきた彼らの初のライブステージも楽しみだ。

Number_i - GOAT (Official Music Video)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる