TOMORROW X TOGETHER、5年間の感謝を“プレゼント” 日本初ファンライブで見たMOAとの絆

TXT、日本初ファンライブを観て

 2024年3月8日にTOMORROW X TOGETHERが『2024 TXT FANLIVE PRESENT X TOGETHER JAPAN EDITION』を東京ガーデンシアターで開催した。TOMORROW X TOGETHERのファンライブは、『2020 TXT FANLIVE DREAM X TOGETHER』、『2021 TXT FANLIVE SHINE X TOGETHER』、『2022 TXT FANLIVE MOA X TOGETHER』と4回目だが、ちょうどデビュー初期の時期がコロナ禍と重なったこともあり、日本でのオフラインによるファンライブは初の開催となった。

 オープニングVCRの時計がデビュー日である2019年の3月4日まで遡ると、先に行われたソウルでのファンライブ同様に軽快なファンソング「MOA Diary (Dubaddu Wari Wari)」とともに客席からメンバーが登場。日本公演は、古家正亨氏がMCを担当した。

TOMORROW X TOGETHER SOOBIN (P)&(C) BIGHIT MUSIC
SOOBIN

 最初のトーク「5 YEARS with MOA」では、SOOBINは日本語でのメッセージを準備。HUENINGKAIは日本でのデビューイベントについて日本語で書いた絵日記を公開し、自分が撮った未公開写真や動画を用意したYEONJUN、「僕の作業日誌」と題して優里の「ドライフラワー」のカバー音源を公開したTAEHYUNなど、メンバーそれぞれがデビュー5周年に関するコンテンツを披露してくれた。BEOMGYUは、最近Weverse(グローバルファンダムライフ・プラットフォーム)で始めた、好きな曲を流しながら話すラジオ風のコンテンツ「Beomedio」を公開。さらに、MOA(ファンの呼称)から事前に募集した“3月”に関する悩みに答えた。「新学期を元気に過ごしたいが不安」という相談に、TAEHYUNはストレス解消法として「やはり運動がおすすめ」、YEONJUNは「Weverseにきて、僕たちに全部話してください」という回答が。「初恋の人に告白したいが勇気が出ない」というMOAの悩みに、「一緒に月を見ながら『月がきれいですね。やっぱりあなたが好きです! 付き合ってください!』――どうですか?」とHUENINGKAIが具体的なアドバイスをすると、TAEHYUNが「僕はよくわかりません。告白したことがないので」とクールに答える場面も。「ラジオDJとしてはいかがですか?」と聞かれたBEOMGYUは、「気持ちを伝えるにはいろいろな手段がありますが、歌で気持ちを表現してはどうでしょう? 次のステージのなかに曲がおすすめの曲があります!」と回答し、そこからライブステージのコーナーへと突入していく。

TOMORROW X TOGETHER YEONJUN (P)&(C) BIGHIT MUSIC
YEONJUN

 ライブパートのコーナー名は、「4 Seasons with MOA」。「Our Summer」の間奏部分では、前に出てきたBEOMGYUが激しくソロダンスを踊り始め、メンバーがツッコむ場面も。続けて「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」、日本オリジナル曲の「Ito」をパフォーマンス。TOMORROW X TOGETHERとMOAの関係を歌う「Ito」は、世界中のMOAから人気があり、ソウル公演のセットリストにはなかった、特別なステージだ。最後にデビュー曲「ある日、頭からツノが生えた (CROWN) [Japanese Ver.]」を披露して、最初のライブセクションを締めた。

TOMORROW X TOGETHER BEOMGYU (P)&(C) BIGHIT MUSIC
BEOMGYU

 続いては、各メンバーの個性あふれるソロステージのコーナー。BEOMGYUは以前にも公開したことのある韓国のバンド ADOY「Wonder」の感性あふれるカバーをギターの弾き語りとともに披露。K-POPが大好きなSOOBINはRainの楽曲「さよならの代わりに(안녕이란 말 대신)」をY2K風の衣装でダンスも交えてキュートにパフォーマンスする。スケートボードで客席に登場したHUENINGKAIは、以前発表したカバーがアヴリル・ラヴィーン本人からのリアクションを受けて話題になった「Sk8er Boi」を爽やかな魅力で魅せた。ニュージャックスイングなブルーノ・マーズの「Finesse」をパワフルに歌ったTAEHYUNは、衣装でもブルーノっぽさを追求していたが、キャップが赤だったためにその後ずっとメンバーから“サトシ”(アニメ『ポケットモンスター』の主人公)と呼ばれることに...…。YEONJUNは今年行われた『第38回 ゴールデンディスクアワード with Bank Mandiri』でも披露して評判になったSHINee テミンのソロ曲「Guilty」のカバーをエモーショナルにパフォーマンスし、MOAから熱いリアクションを浴びていた。

TOMORROW X TOGETHER TAEHYUN (P)&(C) BIGHIT MUSIC
TAEHYUN

 続いてのコーナー「MOA力 QUIZ-SHOW」は、事前に募集した10万人分の回答のなかで最も多かったものを当てるという、MOAに対する洞察力を競うクイズ。「満点を取る自信がある」とBEOMGYUやHUENINGKAIが自信を見せる一方、SOOBIN「油断しちゃダメ、本当に意外な答えもあるらしいです」、TAEHYUN「気持ちとは反対に笑いを取りに走るMOAも多くいますよね」と警戒するメンバーも。実際、突出した回答が多かったソウル公演と比べて票が均等に割れる傾向もあり、予想難易度は高めだったかもしれない。

 「SOOBINが学校や会社で先輩だった場合どういう感じか」という質問には、SOOBIN本人がMOAからの「SOOBINせんぱーい!」にそれぞれ演じてくれる場面も。「YEONJUNに踊ってほしいダンスは?」という質問では、投票で選ばれた“恋ダンス”の他、僅差だったHUENINGKAIとSOOBINも含めた3人での新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」のダンスや、BEOMGYU、TAEHYUNと一緒に「全方向美少女」チャレンジも見せてくれた。

TOMORROW X TOGETHER HUENINGKAI (P)&(C) BIGHIT MUSIC
HUENINGKAI

 「BEOMGYUがMOAに言いたいセリフ」では、選ばれた「MOAちゃんちゅきちゅき!」を全力でかわいく言うBEOMGYUに複雑なリアクションを見せていたYEONJUNも、MOAからのコールによって同じセリフを言う羽目に。「TAEHYUNに歌ってほしい曲」のアンケートでは、TAEHYUN自身が言及したこともある宇多田ヒカル「First Love」の人気が圧倒的。その場で歌声を披露する場面では「First Love」だけでなく、澤野弘之が展開するボーカルプロジェクト SawanoHiroyuki[nZk]のゲストボーカルとして参加し、アニメ『俺だけレベルアップな件』(TOKYO MXほか)のオープニング主題歌「LEveL」をHUENINGKAIと一緒にパフォーマンスしてくれた。「HUENINGKAIに言ってほしいセリフ」で選ばれたのは、今旬のドラマ『Eye Love You』(TBS系)の「エナジーチャージ!」だったが、こちらはメンバーからの熱烈なコールでHUENINGKAIに続き、SOOBINも「エナジーチャージ!」を叫んでいた。

 ラストの質問「MOAがTOMORROW X TOGETHERに望むただひとつのこと」では、1位に選ばれた「メンバーの幸せが私たちの幸せ。いつまでも幸せでいてね」を客席のMOA全員で合唱し、それに対してメンバーたちも「MOAの幸せが僕たちの幸せ」「一緒に過ごした5年よりもっと長い時間を過ごそう」「ずっと応援するって約束!」「MOAが健康でいてくれさえすればそれでいいですよ」「僕たちの春、MOAサランへ!」と答える、心温まる場面でコーナーをしめた。

TOMORROW X TOGETHER (P)&(C) BIGHIT MUSIC

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