稲垣吾郎、SMAP時代から続く箭内道彦との縁 自ら挑戦する“ロック”な心意気にもリンク

 振り返ってみれば、箭内と稲垣らの縁が深まるのは、社会が元気を取り戻してほしいというタイミングと重なるような気がする。東日本大震災が起こった2011年の年末、猪苗代湖ズは『NHK紅白歌合戦』へ初出場を果たした。そして、奇しくも、その年の大トリはSMAPが務めていたのだ。

 その時にSMAPが歌った「not alone ~幸せになろうよ~」の〈ひとりじゃないさ〉というメッセージは、新しい地図を広げて以降『LOVE POCKET FUND』(愛のポケット基金)へと受け継がれた。オフィシャルサイトに寄せられたメッセージ、「誰もひとりにしない世界」(稲垣)、「僕達は一人ぼっちではありません」(草彅剛)、「一人じゃないって思える強さ」(香取)というそれぞれのフレーズからも、その変わらぬ思いが感じられる。

 また2019年、香取が「NO MUSIC,NO LIFE.」キャンペーンに登場した時もそう。1stアルバム『20200101』を携えてソロアーティストとして新たな一歩を踏み出そうという香取の姿を見せつつ、ちょうど世界的パンデミックの前兆を感じ始めた不安いっぱいな世のなかに向けて「音楽は大きく背中を押してくれるもの。音楽のこと、忘れてませんか?」というコピーとともに顔を上げるきっかけをくれたような気がする。

 そして、大きな震災と迎えることとなった2024年。私たちは、ふるさとを愛する大切さ、人と繋がる尊さ、そして音楽の力の大きさを痛感しているタイミングではないだろうか。どんなに社会が大きく揺らごうとも、何度だってこの社会に生きる人々を応援し続け、時には自ら挑戦する姿を見せることで勇気づけていく。そんな仕事で魅了し続けてくれる彼らに、あらためて元気をもらうことになりそうだ。

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