稲垣吾郎の年上の友人、草彅剛・香取慎吾の恩師たち……SMAPの“思い出”も語られた新年初回『ななにー』

 稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾によるレギュラー番組『ななにー 地下ABEMA』(ABEMA)。新年1発目となる1月14日オンエア回は、次々と懐かしい話が飛び出す“思い出の福袋”と言いたくなるような72分間だった。

 今回のテーマは、「俺のあの人は今!」。これは12月17日に放送された「ななにー企画会議」で、YouTubeクリエイターである水溜りボンドのカンタが提案した企画で、稲垣、草彅、香取、それぞれの人生において印象に残っている人を捜索し、再会を果たそうというものだ。

 10代の頃から芸能活動をしてきた彼ら。だが、もちろん最初から今のようなスーパーアイドルの器を持ち合わせていたわけではない。そのため、時折語られる昔話のなかには、なんとも少年たちらしいやんちゃエピソードも多い。スタジオの廊下でスケボーを乗り回したり、花火に火をつけてしまったりと、現代に比べていろいろとおおらかな時代だったとも言われる約30年前であっても大問題になったという思い出話が明かされた。

 そして同時に、そんな彼らの周りにはいつも叱ったり、場を収めてくれたり、ただそばにいて寄り添ってくれたりと、それぞれの立場で支えてくれる人たちがいたことも。なかには、SMAP6人で肩を並べて食べたという、屋台のラーメン店主について語られる一幕も。洗い物の負担を減らそうとみんなでスープを飲み干し、どんぶりを6つ重ねて返した……なんて細かなところまで記憶しているところもまた彼らの愛らしい部分だ。

 スタジオで大暴れしてしまう子どもっぽさがある一方で、相手の立場を配慮することができる大人っぽさも持ち合わせていたSMAP。そして何十年と経っても、そうして支えてくれた人たちのことを忘れずにいる彼らだからこそ、国民的アイドルとして長年愛されてきたのではないだろうか。

 そんな思い出話で盛り上がるなか、今回直接再会することができたのは、稲垣の堀越高校時代の先輩 “山本先輩”と、草彅のチョナン・カン時代をサポートしてくれた恩師 “キム先生”、そして香取が出演した『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)で出会った英語教師の“ガース先生”の3人だった。驚かされたのが、彼らと過ごした時間の濃密さだ。

 高校時代の稲垣は、同じ堀越高校出身でひとつ学年が下の草彅曰く「インテリ不良」だったそう。朝は遅刻して行き、時にはそのまま学校をサボっていたという。稲垣は当時について「学業と仕事の両立が難しかった」と振り返ったが、同じグループだった草彅が3年間無遅刻・無欠席の皆勤賞を取っているというから、それもまた面白い。

 そんな不良時代の稲垣が数少ない友人として心を許したのが、山本先輩だったという。現在、三代目澤村宗之助の名で歌舞伎役者をしているひとつ年上の山本先輩を稲垣は「山ちゃん」と呼び、休み時間になるとわざわざ上級生の教室に行って「「何してるかな?』と思って」と顔を見せていたという。そんな年上の友だちに懐く稲垣の姿は、親友として広く知られる“ヒロくん”の存在にも通じるものがあるようだ。連絡先を交換し、再び縁の繋がったふたり。またもや、稲垣のミステリアスな交遊録が広がっていくのではないかという楽しみができた。

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