藤本美貴、変わらない“美貴帝”っぷりと“ロマモー”ヲタ芸の文化 『しゃべくり007』出演に寄せて
ヲタ芸の代名詞“ロマモー”
ソロアイドル時代の藤本が2002年にリリースした3rdシングル曲「ロマンティック 浮かれモード」。“ロマモー”という略称を持つこの曲が流れ出すと、観客が“ヲタ芸”と呼ばれる独特なアクションおよびかけ声を起こすことから、アイドルファン文化の一端を象徴するヲタ芸の代名詞的な1曲となっている。
ヲタ芸そのものについては、モーニング娘。のデビュー前からすでにあったもので、特定の楽曲ではなくどの曲でも入れようと思えば入れられるフレキシブルなものだが、なぜか“ヲタ芸=ロマモー”という方程式が一般的なものになっている。おそらく最初は自然発生的に誰かがその場のノリで始めたのが、現在まで続いているということなのだろう。
とりわけ有名なのは、2004年5月2日にさいたまスーパーアリーナで開催された『モーニング娘。CONCERT TOUR 2004春 ~The BEST of Japan~』最終日、昼夜2公演の間のインターバルの時間に、会場前のけやき広場でファンが打ったヲタ芸を撮影した動画だろう。他の会場よりもキャパが大きく、会場前の広場の面積も広いことから、100~200人と思われるヲタ芸を打つファンと、それを遠巻きに見守る観衆の多さから、妙な迫力が醸し出されている映像だ。
ハロー!プロジェクトの楽曲はグループ間の垣根や時代を越境して現在まで歌い継がれているのが特徴だが、この曲も同様だ。現役ハロプロメンバーのバースデーイベント等で選曲されることが多いし、藤本本人が散発的に開催するソロコンサートでも、この曲はまず確実に歌われる。そしてリリースから20年以上経った現在も、観客はヲタ芸を打つのだ。
グループ間や時代を越境するのにとどまらず、ヲタ芸が打たれる場所も様々だ。そもそもコンサート中の観客席では、“ロマモー”に関するヲタ芸すべてを打とうとするには無理がある。隣席の観客の迷惑につながるし、特に落ちサビ前での“スライディングロミオ”と呼ばれる、一旦遠くに離れてから地面を滑り込むという動きは座席のある会場では再現困難だろう。つまり“ロマモー”のヲタ芸を完璧に実行するためには、前述の動画でのけやき広場のような広いスペースが必要となる。そこでは歌を歌う演者は不在だが、音楽があれば成立してしまう。ライブ開演前の会場前スペース、ハロプロファンDJイベントでの会場内、ファン同士で行くカラオケ部屋など、様々な場所で“ロマモー”が鳴り響き、ヲタ芸が打たれる。
今回の『しゃべくり007』では、収録スタジオにファン十数名が招かれて、藤本本人が“ロマモー”を歌う中、ヲタ芸が打たれる場面があるようだ。放送前のX(旧Twitter)では、番組収録に参加したファンのポストが散見される。早稲田大学モーニング娘。研究会在籍の大学生たち、ハロプロ好きのお笑い芸人であるだっち、やはりお笑い芸人の小出KidZといった面々だ。楽曲リリースから20年以上の時を経ても未だにこうして擦られる“ロマモー”、そしてそれを歌う藤本美貴の魅力が存分に詰まった内容になるであろう。
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