くるりら輩出のロックコミューン、“名門サークル”たる理由 個性的な現役バンドも続々

サブマリン、 THE HAMIDA SHE'Sらロックコミューン現役バンド

サブマリン - まぼろし 【MV】

 また現在ロックコミューンに在籍しているバンドにも今後が期待されるアーティストは多い。まず注目すべきはサブマリンであろう。2022年結成、Oasisを思い起こすブリットポップなサウンドと、笠浪悠生(Vo/Gt)の清々しくさわやかな歌声が魅力的なバンドだ。またサウンドに呼応する叙情的で淡さと深みを持った歌詞は観客の心を揺さぶる。京都をはじめ関西のライブハウスに出演し、3月15日には1st EP 『潜水艇』もリリースされる。

銀河大衝動/THE HAMIDA SHE'S Music Video

 2月21日に1st EP 『純情賛歌』をリリースしたTHE HAMIDA SHE'Sも忘れてはいけない。男子の妄想と潔癖な態度を表した歌詞、さらに荒々しいギターと野太いユニゾンはまさに銀杏BOYZの直系といった印象。しかし歌詞にリスナーのエモーションを動かすような、ストーリーテリングを丁寧に施してある点は銀杏BOYZ/峯田和伸フォロワーというだけでは収まらないことを示している。

 現在ロックコミューンに所属しているのも流行にとらわれない個性的なバンドばかりである。それはオリジナルを基本とするサークルがゆえ、他のアーティストへの憧れよりも自分のやりたいことを発信したい人が多く入部するのではと考える。今後関西、いや全国の音楽シーンを活性化するであろう力を持つバンドが多く在籍する名門サークルと言っても過言ではないだろう。

※1 https://twitter.com/rockcommune/status/1509744141017948161
※2  https://antenna-mag.com/post-57486/

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