JO1・INI・DXTEEN合同ライブ『LAPOSTA 2024』レポ エネルギー溢れる多彩なパフォーマンス
LAPONEエンタテインメントに所属するJO1、INI、DXTEENの3組が出演した合同ライブイベント『LAPOSTA 2024』が、1月20日と21日に神奈川・Kアリーナ横浜で行われた。昨年の初開催に続き2度目の開催となった今回は、2023年5月にデビューしたDXTEENの6名が新たな顔ぶれとして参加。総勢28名でメドレーを含む全44曲を披露し、多彩かつボリューミーなステージで観客を圧倒した。
本稿ではそんな『LAPOSTA』の様子について、20日に行われた公演をレポートしたい。
『LAPOSTA 2024』の幕開けはJO1が飾った。彼らはメインステージに登場すると、7thシングル『TROPICAL NIGHT』より「Trigger」をパフォーマンス。クールで洗練されたビートの中で、勢いあるラップと熱量を込めた歌唱を披露し、会場に駆けつけた多くのファンの『LAPOSTA』への期待を回収していく。
続けて、DXTEENが中央ステージに登場。「First Flight」で爽やかな魅力を印象づけると、INIがハードロック調の「FANFARE」で観客の熱気をさらに高めていった。
そして、「LAPOSTA、今日は全力で楽しむぞ!」のかけ声でスタートしたDXTEENのステージは、6人のフレッシュさとキュートさが存分に発揮された一幕に。「Unlimit」「Brand New Day」「Snowin'」と、都会的なサウンドが魅力的な3曲を次々とパフォーマンスして、観客を魅了した。
一方、INIはHIPHOPの重いビートが特徴的な「BOMBARDA」と「DROP」に加え、彼らがデビューするきっかけとなったオーディション『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(Hulu)のコンセプトバトルオリジナル曲「SHADOW」を続けて披露。身体の内側から沸き起こるエネルギーをすべて放出させたかのような、力強いステージを展開した。
その後登場したJO1は、思わず体が動いてしまうダンサブルな「Move The Soul」と、セクシーさも兼ね備えた洗練されたサウンドが印象的な「Design」を披露。そして、『PRODUCE 101 JAPAN』のコンセプトバトルオリジナル曲で2ndシングル『STARGAZER』に収録された「KungChiKiTa」もパフォーマンスした。様々なコンセプトを体現したステージを繰り広げ、ファンの目線を彼らの一挙手一投足に集め続けた。
3組の特徴が随所に表れたパフォーマンスを終えて行われたMCでは、今回のイベントに参加した28名のメンバーがステージに大集合。まずはDXTEEN、INI、JO1がそれぞれ個性的な自己紹介を行うと、メンバーが今回のイベントの注目ポイントを簡単に解説した。DXTEENの大久保波留はグループの垣根を越えたコラボレーションについて、「LAPOSTAでしか見れないステージ」と熱弁。INIの藤牧京介はカバー楽曲のパフォーマンスに言及し、「(コラボレーションステージでは)今回もカバーあります」と紹介すると、会場から待ってましたとばかりに大きな歓声が沸き起こった。
そして、VTRを挟んで、いよいよコラボレーションコーナーへ。まずはINIの西洸人がクールなDJパフォーマンスを行うと、JO1の川尻蓮と川西拓実が加わり、攻めたリリックが印象的なオリジナルラップを披露して会場を勢いづけていった。続けて、INIの後藤威尊、田島将吾、松田迅、DXTEENの田中笑太郎がキレのある圧巻のダンスを展開。そのまま中央ステージで、JO1より白岩瑠姫と鶴房汐恩、INIより尾崎匠海、DXTEENより福田歩汰の5名がOne Directionの「What Makes You Beautiful」を明るく美しいハーモニーでカバーすると、JO1の大平祥生と豆原一成、INIの木村柾哉、藤牧、DXTEENの大久保の5人がSMAPの「オレンジ」をしっとりと歌い上げて観客の心を震わせた。
その後、JO1の金城碧海、與那城奨、INIの池﨑理人、佐野雄大、DXTEENの谷口太一、平本健がストリート感満載のHIPHOPジャンルでのオリジナル曲をパフォーマンス。それまでの空気をガラッと変えてクールなステージをつくり上げたかと思えば、今度はJO1の木全翔也と河野純喜、佐藤景瑚、INIの髙塚大夢、DXTEENの寺尾香信がバンド形式でVaundyの「怪獣の花唄」をカバー。木全がベース、河野と髙塚がギターボーカル、佐藤がドラム、寺尾がキーボードを担当し、楽曲の疾走感ある雰囲気を完全再現。意外なコラボや多彩な楽曲で、各メンバーの新たな一面と魅力に出会えたひとときとなった。
ここで再びMCへ。カバー楽曲を披露し終えた河野が「楽しかった?」と会場に尋ねると、大きな歓声が沸き起こる。河野は引き続き「いろんなステージがあったんですけど、去年のLAPOSTAと違って、DXTEENの6人も入ってきたということで」とファンに語りかけると、DXTEENに合同イベント初出演の感想を尋ねた。河野からマイクが回ってきた福田は、「最高の先輩と最高のステージ、パフォーマンスをつくれて良かったです。ありがとうございます」と笑みを浮かべて満足そうにコメント。
その初々しい姿を受け、LAPONE所属アーティストの中で最年長の與那城は「すんごい楽しかったです!」と、福田の可愛らしさに対抗するように自身の中にあるキュートさをかき集めてコメントし、会場の笑いを誘った。
和気あいあいとした空気の中でMCを終え、『LAPOSTA』ならではの各グループの楽曲を互いにカバーしあうコーナーへ。DXTEENはINIの「SPECTRA」でクールなパフォーマンスを披露すると、JO1の「Dreaming Night」で可愛らしくもスマートなダンスを繰り広げた。対極にあるコンセプトを見事に消化し、6人の表現力の高さを改めて実感できるステージだった。