Stray Kids、LE SSERAFIM、SEVENTEEN、MISAMO、NewJeans……『紅白』ならではのステージを振り返る
『第74回NHK紅白歌合戦』(以下、『紅白』)が2023年12月31日に放送された。今回の『紅白』は、国内の多彩なアーティストの活躍が見られたのはもちろん、K-POPシーンで高い人気を集めるグループが多数出場を果たしたことも印象的だった。
例えば、「Billboard 200」において4作連続で首位獲得を達成するなどして世界で注目を集めているStray Kidsが初出場。彼らは、TikTokを中心にダンスカバーが大きな盛り上がりを見せた「CASE 143」の日本語バージョンを披露した。メイン会場のNHKホールとは異なるスタジオから放送された彼らのパフォーマンスは、リーダーのBang Chan(バンチャン)による「初めての『紅白』のステージなので、楽しみながら全力で頑張ります!」という日本語の挨拶でスタート。重く響くビートと会場に刻みつけるようなラップ、洗練されたメロディラインが耳に残る楽曲の中でクールなパフォーマンスを披露し、現地に駆けつけたファンとお茶の間の視聴者を魅了した。
二度目の出場となったLE SSERAFIMは、TikTokなどでサビのダンスカバーが流行した「UNFORGIVEN(feat.Nile Rodgers)-Japanese ver.-」を披露した。パフォーマンスに突入する前に、まずは司会の浜辺美波が「クールでマネしたくなる踊り」と5人の魅力を熱弁すると、KAZUHA(カズハ)も「サビの部分でかわいい兎のポーズから悪魔に変わる振付があります」とステージの見どころを説明。実際のステージでは、中毒性のあるサウンドの中で耳に残る透明感のある歌声を響かせながら、一糸乱れぬクールなダンスを繰り広げて視聴者を惹きつけた。
初出場のSEVENTEENは、司会の橋本環奈が「カルグンム(一糸乱れぬキレのあるダンスのこと)」をグループの魅力として紹介。それを受けてHOSHI(ホシ)が「本当にありがとうございます。嬉しいです。SEVENTEENらしい最高のパフォーマンスをお届けできるように頑張ります」と語り、「舞い落ちる花びら (Fallin’Flower)」を披露した。JEONGHAN(ジョンハン)とS.COUPS(エスクプス)が手術や怪我で欠席する中、11名で行われたパフォーマンスだったが、楽曲の神秘的で華やかな雰囲気を見事に表現した。9月から日本ツアー『SEVENTEEN TOUR 'FOLLOW' TO JAPAN』を行っていたSEVENTEENらしい、2023年最後の圧巻のステージを展開して印象づけた。