櫻坂46 三期生加入から初海外公演、そして再び『紅白』出場へ 充実の1年を振り返る
大きな括りで見るならば、2023年は『櫻坂46 3rd TOUR 2023』(4月〜6月)、『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』(11月)と国内でのライブを開催。三期生も加わったことで、パフォーマンスに厚みが生まれ、一期生・二期生の経験値と三期生のがむしゃらさがいい塩梅に交わり、この瞬間でしか味わえないステージが展開された。それと並行して今年は、7月13日~16日にフランス・パリで開催された『Japan Expo Paris 2023』、8月18日~20日にはマレーシア・クアラルンプールで開催された『Japan Expo Malaysia 2023』、12月にはフィリピン・マニラで開催された『2023 Asia Artist Awards』と海外でのイベントに活発に出演した。2021年にはニューヨークのタイムズスクエアに海外ファンの有志によって広告が掲載されるなど、海外にも熱心なファンがいることは知られていたが、2023年は国内ライブを海外で配信したり、YouTubeに投稿されている動画に英語字幕をつけたりと、本格的に海外へと目を向けた年となった。来年以降もこの傾向は続くと考えられ、櫻坂46の輪は世界にも広がっていきそうだ。
そしてもうひとつ櫻坂46にとって大きな出来事、それは『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への出場だろう。『紅白』への出場が全てではないことは前提としつつも、同番組への出場はその年の活躍の度合いを表す一つの指標となっていることは無視できない。櫻坂46は1年目と2年目は出場することができたが、昨年は初めて落選。メンバー各々が公式ブログで悔しさを明かしており、彼女たちにとって『紅白』がどれだけ大きな意味を持つのかが伝わってきた。そんな悔しさをバネに今年は“自らの手で掴んだ”と言っていいだろう。歌唱する曲目は藤吉夏鈴がセンターを務める「Start over!」。MVが音楽アワード『MTV VMAJ 2023』にて「Best Dance Video (最優秀ダンスビデオ賞)」を受賞するなど大きな反響を呼んだ同曲は、櫻坂46のクリエイティブなパフォーマンスの集大成とも言える楽曲だ。まさに2023年を締めくくるにふさわしい楽曲であり、お茶の間にも櫻坂46を知ってもらういい機会である。
2024年は豊洲PITとZepp Diversity(TOKYO)にて開催される『7th Single BACKS LIVE!!』から幕を開ける。三期生にとっては初の『BACKS LIVE!!』ということもあり、一期生、二期生との共演でどのようなステージを見せてくれるのか。来年は国内外問わず、櫻坂46の幹が広がっていくことに期待したい。
連載『lit!』第81回:モーニング娘。、櫻坂46、#ババババンビ、BiS…2023年女性アイドルベストソング
今回の連載「lit!」では、多様なアイドル像を提示した10組が今年リリースした楽曲を挙げながら、2023年を振り返ってみたいと思…
“櫻坂46らしさ”を模索する旅で出したひとつの答え 『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』の意義
ZOZOマリンスタジアム史上最大人数を動員した『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』は、櫻坂46の黄金期への移行…