ME:Iメンバー紹介第1回:笠原桃奈 “プロアイドル”としての覚悟と変幻自在なパフォーマンス

笠原桃奈(KASAHARA MOMONA)✧︎ Finalist Performance ✧┊ PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS

 もちろん言うまでもなく、ボーカル・ダンスの技術は折り紙つき。自身でも「ステージ慣れしている」「ステージでの見せ方は自信がある」と話していたが、それに異論を唱える者はいないだろう。そして、そのステージでの見せ方が一辺倒ではなく、曲ごとに表情を変えるのが笠原の魅力だ。先述したYOASOBIの「アイドル」では、会場を楽しませる笑顔を浮かべつつも、どこか彼女の覚悟を感じるような力強さを含んでいた一方、グループバトルで披露したPerfumeの「TOKYO GIRL」では柔らかで繊細な表情と声色で「本当に同一人物なのか」と観る者を驚かせたほどだった。さらに同曲のパフォーマンスで感じたのは、彼女のダンスは人一倍重心が低く、同時に上半身は常に美しく見せるよう細部にまでこだわっているという点。コンセプト評価の際に披露した「&ME」でも、上半身と下半身が分離しているかのような二極化した動きが圧巻で、かつ目まぐるしく変わる曲調に合わせ表情がコロコロと変わる様子がまさに笠原だからこそ見せられるステージのように感じた。

 そんな彼女が今回デビューメンバーに決まったことで期待するのは、グループを引っ張っていく、パフォーマンスを見た人が目を奪われるようなステージングだ。このオーディションを通して、より一層オールラウンダーとしてのスキルを高めた彼女なら、ボーカル、ダンス、ラップのどのポジションを任されてもグループの魅力を底上げする存在になること間違いない。

 また、第1回順位発表式で「どの順位でも心ちゃんとなら、どこまでも行けると思っている」と宣言した笠原。“rebloom”として返り咲きを果たした加藤とともに、その言葉を再びライブなどのステージで実現してくれるのではないか。そう願うのは、筆者だけではないはずだ。

 いずれにせよ、きっと笠原なら、曲のコンセプトに左右されることなく、圧倒的センターとしてグループを引っ張っていくだろう。これからに期待を込めて、ステージの上で縦横無尽に駆け回る彼女に会える日を楽しみにしたい。

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