草彅剛、“到達”の一年を振り返る 6年ぶり主演ドラマや朝ドラ『ブギウギ』、そして舞台まで

 今から草彅のような表現者をイチから作ることなど、もう決してできないだろう。長年蓄積されてきた私たちのなかにある「草彅剛」というキャラクターをそれっぽく作ることなど到底無理な話だ。さらに、そのベースの上に彼が積み上げてきた数々のチャレンジを誰かがなぞることなどもってのほか。まさに唯一無二の“スーパーヴィンテージアイドル”と呼びたくなる存在なのだ。

 2023年の締めくくりには、ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK総合)で、重厚な演技を披露してくれた草彅。その起用理由も、かつて韓国語をマスターしたという努力家な一面があってこそだった。制作統括を務めるNHKエンタープライズの坂部康二のインタビューによると「音声で話す日本語以外のセリフの表現がきっと豊かなものになるのでは」と期待されていたという(※2)。

PR映像解禁!主演・草彅剛【デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士】12/16(土)、23(土) 夜 10:00~放送 | 橋本愛、松本若菜、遠藤憲一 | NHK

 そして、年末から年始にかけて舞台『シラの恋文』も上演。こちらも草彅にとって13年ぶりとなるシス・カンパニー公演だ。これまで実直に続けてきたことが繋がってきた2023年。その実を結んだ先に、またさらなる次の世界が来年以降は広がっていくのではないだろうか。何十年とかけて磨き上げられてきた草彅剛という表現者だからこそできるエンターテインメント。それをリアルタイムで見届けられる贅沢さを噛みしめる一年となることを期待している。

※1:https://www.news-postseven.com/archives/20231205_1924877.html
※2:https://www.cinra.net/article/202312-deafvoice_iktay

草彅剛&香取慎吾、ケンカは「一度もしたことがない」 “しんつよ”35年以上の稀有な関係性

芸能界のなかでも、屈指の仲のよさで知られている草彅剛と香取慎吾。11月5日放送の『ななにー 地下ABEMA』や、ふたりでパーソナ…

草彅剛、朝ドラ『ブギウギ』から舞台まで 100の質問で浮かび上がる“自分”の輪郭が明確化した今のモード

草彅剛がYouTubeチャンネル『ユーチューバー 草彅チャンネル』を約2週間ぶりに更新。「【新しい今、思うこと】#草彅剛 100…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる