LEEVELLES、メジャーデビュー後初ワンマン 未来へ進む誓いを示した一夜

LEEVELLES、デビュー後初ワンマン

 アンコール。小川は再びピアノの前に座り、「僕たちが音楽をやれているのは当たり前じゃない」と語った。見に来てくれる人や、裏で手伝ってくれる人がいて、今日のライブが成立していると感じているという。「今日は僕たちの想いを曲に書いてきました」と告げ、新曲の「Walk」を披露。モニターには私たちにその想いを届けるように、楽曲の歌詞が表示されていた。〈何度間違えてもその分だけ遠くへ行けるから〉〈遠回りでもいい 教えてくれたのは君なんだ〉――お互いに支え合って、前に進んで行こうという想いが込められているのだろう。そばに居てくれる人への感謝の気持ちが伝わってくる、力強いバラードナンバーだ。

 ここで、すでにバンドのオフィシャルSNSなどでは告知されているが、来春1月よりアニメ『姫様“拷問”の時間です』(TOKYO MXほか)のエンディングテーマを担当することがあらためて紹介された。ラストはそのエンディングテーマである「明日は明日の風が吹く」をライブ初披露。先ほどまでのしっとりしたムードとは一転、こちらは〈明日は明日の風が吹く〉というサビのフレーズがキャッチーな、明るく陽気な楽曲である。曲調のまったく異なる新曲2曲で会場を盛り上げ、メジャーデビュー後初のワンマンライブを締めくくった。

 昨年行われたワンマンライブのMCで、小川は「理想の自分と現実の自分とのギャップに戸惑うこともある」「もがいてもがいて、その先の景色を見たい」と語っていた。今回のライブはあれからちょうど一年。LEEVELLESにとっては、自分たちが描く未来に向かって歩み続けた一年であり、初の楽曲タイアップやメジャーデビュー、少しずつ理想と現実の距離を縮めていった一年だったのではないかと思う。

 ライブ中の彼らの姿や言動からは、今日を迎えられた喜びと、これからも前に進んで行きたいという強い意志が感じられた。次はどんな景色が待っているのだろうか。LEEVELLESが今後、どんな未来を開拓していくのか注目したい。

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