Travis Japan 川島如恵留、ユニット曲のメンバー分けに見るグループ愛 理想を叶える原動力にも
Travis Japan待望の1stアルバム『Road to A』が、12月20日に発売される。発売に先駆け、徐々にアルバムの内容が明かされる中、ファンクラブ会員のみ購入可能なFC限定盤にユニット曲が収録されることが発表された。収録楽曲は「Day Off」(宮近海斗・川島如恵留)、「Paranoia」(中村海人・七五三掛龍也・吉澤閑也)、「Bro :)」(松田元太・松倉海斗)。メンバーの組み合わせに多くのファンが沸騰する中、このユニット曲のメンバー分けを川島如恵留が担当したこともファンの注目を集めた。
川島と言えば、自身もTravis Japanのファンの1人と公言するほど、グループ愛、メンバー愛が強いことで知られている。1stアルバムに収録されるユニット曲のメンバーを選出するとあって、川島のグループやメンバーに対する強い思いも込められているだろう。
リーダーである宮近と、最年長である川島は、それぞれ異なる立場でグループを引っ張る存在だ。その2人が1つの曲を作る意味を、川島は見出したかったのかもしれない。Travis Japanを共に長く支えてきた中村、七五三掛、吉澤に対しては、それぞれの可能性を強く信じているであろう川島の、3人の融合による新たな魅力を見たいという想いを感じる。そして、グループ加入前から「松松」と呼ばれており既に知られていた松田と松倉。2人自身が「松松」を大切にしていることを知っており、「やっぱり松松かよ」という言葉をしばしば口にする川島としても、記念すべき最初のアルバムに収録されるユニット曲として、松田と松倉の曲を残したかったのだろう。メンバー個々の魅力やこれまでの歩みを大切にしている川島らしい選出だと言える。
ところで、過去の川島や他のメンバーによるインタビューなどを見ると、グループ結成当初の川島は、言動がかなり刺々しかったことが明かされている。2021年に放送された『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(フジテレビ系)の中でも、結成当初からのメンバーである七五三掛や吉澤は「川島が苦手だった」と語り、川島自身も「尖ってた」と振り返る。かつては完璧であろうとするあまり、自分にも他人にも厳しく接することが多かったようだ。
そんな川島にとって転機となったのは、2017年の松田と松倉のグループ加入をきっかけに、他のメンバー6人が川島の心の鎧を剥がしてくれたことだと振り返り、メンバーに感謝の思いを述べていた。今、川島が抱くグループ愛、メンバー愛には、自分が変わるきっかけをメンバーから得た、という背景がある。今こうして強い気持ちでアイドルを全うできるのは、Travis Japanというグループと、メンバー皆のおかげ、という川島の思いが見える。だからこそ、グループやメンバーに貢献したいという気持ちがより強いのかもしれない。