Vaundy、JO1、BE:FIRST、凛として時雨、羊文学、DURDN……注目新譜6作をレビュー

凛として時雨「狐独の才望」

凛として時雨 『狐独の才望』 Music Video(Netflix シリーズ「陰陽師」OP主題歌)

 アニメ『陰陽師』(Netflix)OP主題歌となる新曲。約3分半、さほど長い曲でもないのに、聴き終えるとドッと疲れるのは、彼ら特有の熱量の詰め込み方。単に起伏や展開が多いのとは違って、最初からギリギリのテンションで放っていると思しきアンサンブルや叫びが、まだまだ、さらに、と極限を次々と更新していく。何でこんなに大変なことになっているのかわからないまま、聴き手はただ嵐に翻弄されるばかり。メロディ自体はわりとシンプル。ただ、後半はTK(Gt/Vo)と345(Vo/Ba)の絶叫&ハイトーンが競うように被さってくるので、全体像を冷静に捉えることも難しい。ラストまで行ってようやく深呼吸。これぞ凛として時雨、という過剰さが爆発している。(石井)

羊文学「GO!!!」

羊文学「GO!!!」

 『FUJI ROCK FESTIVAL‘23』のGREEN STAGEに出演、TVアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」(MBS/TBS系)EDテーマ「more than words」など、幅広いフィールドで存在感を発揮し、コアとマスの両面で支持され続ける羊文学。2ndフルアルバム『12 hugs (like butterflies)』から先行配信された「GO!!!」は、“シューゲイズ/オルタナ”“憂いのあるメロディ”といったこれまでのイメージを大きく変える可能性を持った1曲だ。軽やかに揺れるバンドグルーヴのなかで奏でられるのは、試練ばかりの日々を〈一斉にGO!!!〉という言葉でポジティブに転換しようとする歌。シリアスな状況をユーモアを含んだ視点で捉えたリリック、心地よく広がるサビのメロディからは、このバンドの作風が確実に拡大していることが伝わってくる。(森)

DURDN「はなにあらし ft.yama」

DURDN - はなにあらし feat.yama (Official Music Video)

 韓国籍のシンガーソングライター・Baku、トラックメイカー・SHINTA、トップライナー(主旋律を作ること)・yaccoが、2021年からスタートさせた音楽ユニット・DURDN。今作は、次世代シンガー・yamaを迎えての新曲。イントロのベースラインが印象的なので、両者が以前にコラボした「マスカレイド」と同じ系譜のシティポップを想像したが、実際はもう少しシリアスな曲だ。スモーキーで滑らかなBakuと、どこか後ろ暗い影を引きずるyama。二人の歌声の対比が面白く、〈それなりにいい人生だと思ってはいるけど〉などの歌詞は、どちらが歌うかでイメージが大きく変わってくる。基本のメッセージは前向き。しかし、ただの楽観ソングとは似て非なる奥行きを感じる。(石井)

Vaundy、SpotifyとテレビCMで再タッグ ストリーミング時代を牽引してきた両者の歩み

Vaundyの新曲「ZERO」がSpotifyのテレビCMに起用されている。YouTubeでもCM映像を視聴することができ、Va…

『紅白歌合戦』BE:FIRSTやJO1連続出場なるか 香取慎吾や山下智久らへの期待の声も

『第74回NHK紅白歌合戦』への出演が期待されるBE:FIRST、JO1、香取慎吾、山下智久の活動を紹介する。

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