櫻坂46三期生、合同イベント『新参者』に高まる期待 加入から約1年、集大成を見せるか
2月にリリースした5thシングル『桜月』に収録されている初の三期生曲「夏の近道」で谷口愛季がセンターに抜擢され、櫻坂としては4月からは全国5都市11公演を回るツアー『櫻坂46 3rd TOUR 2023』を開催。三期生は加入から3カ月で大舞台に立つことになった。筆者は国立代々木競技場 第一体育館と大阪城ホールの2公演を観覧したが、その時点では持ち曲が1曲しかなかった三期生が、「Dead end」や「Buddies」、「櫻坂の詩」、さらには「BAN」のパフォーマンスに参加する姿は堂々たるものだった。向井純葉は『B.L.T. 2023年11月号』(東京ニュース通信社)の中で「あんなに近くで先輩方の神々しさを感じられるのは、あの『BAN』が初めてだったので、自分達ももっと頑張らなきゃ、もっともっと必死に食らいついていって追いつかなきゃっていう気持ちになりました」と当時を振り返っている。だが、一期生と二期生に混じっても劣らないほど三期生のパフォーマンスはこのツアー期間で大きく成長していた。
ツアーを経て6月にリリースされた6thシングル『Start over!』では「静寂の暴力」と「Anthem time」の2曲に参加。中でも山下がセンターを務めた「静寂の暴力」のMVが公開されると、山下の力強い眼差しと11人の一糸乱れぬフォーメーションダンスが大きな反響を呼んだ。。加入から半年で高い完成度の作品を作り上げた三期生のポテンシャルは計り知れない。三期生初の単独出演となった『IDOL RUNWAY COLLECTION supported by TGC』では「静寂の暴力」を初めてステージでパフォーマンス。ライブならではの荒々しくも正確なダンスで魅了した。
10月にリリースされたばかりの7thシングル『承認欲求』では谷口、中嶋優月、村井、山下の4人が表題曲で選抜入りを果たした。これまで順調に成長を見せてきた三期生にとって今は順当とも言えるが、これだけ多くの人数がこの短期間で選抜入りを果たしたのは異例だ。ほか、三期生曲「マモリビト」では初めて小島凪紗がセンターを務めている。「承認欲求」では結果的に三期生の中でも特にダンスに長けた4人が選ばれており、改めて表題曲ではダンスの実力が求められる傾向があることからがわかる。だが、三期生はダンスに限らず、表現力の高さに定評のあるメンバーが数多くいる。
『新参者』はそんな三期生のパフォーマンスが見られる貴重な機会となることは間違いない。初めての三期生だけでの単独イベントということもあり、どのようなセットリストを届けてくれるのかにも注目である。これまでと異なる楽曲を披露してくれるだろうし、11人それぞれにフォーカスされる機会もあるかもしれない。短期間で櫻坂46の即戦力にまで成長した三期生がどのように成長した姿を見せてくれるのか。この1年の集大成を見届けたい。
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