SEVENTEEN、『SEVENTEENTH HEAVEN』が圧倒的大差で首位 グループ人気支える高クオリティの作品
続く3曲目「Diamond Days」はダンサブルなシンセポップ。アウトロがメンバーの囁きで終わるのがなんともオシャレだ。4曲目「Back 2 Back」ではシンセ成分がさらに増し、重厚感のあるパワフルなシンセダンスナンバーへと進化。凡百のグループであればノスタルジックな風味に仕上げそうなところを、しっかりと現代のサウンドプロダクションに落とし込んでいる点に人気グループとしての気概を感じる。
5曲目「Monster」は変わり種として面白い。起承転結で言う“転”だろう。少々コミカルな金切り声や、子供の可愛らしい「Yo!」の声、そのほかあまり使われないような効果音もふんだんに使用されており、全体的に遊び心を感じる。ストレートでガンガン攻めてきたところでかます変化球的一曲だ。
そして6曲目は「Yawn」。アルバムには絶対に一曲は欲しいバラードである。音は美しく、徐々に視界が広がるような展開も熱い。Yawnとは“あくび”のこと。いわば前曲の「Monster」が夢の中の世界で、この「Yawn」は夢から醒めた夜明けのまどろみといったところか。
実質的にラストとなる7曲目の「Headliner」は、アルバムの締めに相応しい壮大なサウンドスケープを描く一曲。抜けのよいのびのびとしたボーカル表現で〈you’re my headliner〉(君は僕のヘッドライナー)とリスナーに歌いかける。
アルバムを通してのストーリー性がありつつ、ジャンルは様々。いくつリリースを重ねてもクオリティの落ちない魅力的な作品が彼らの人気を支えているのだろう。
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