King Gnuの新曲「硝子窓」、Mr.Childrenは20年越しのリンク……前作と合わせて続編MVを楽しむ
続編のMVと言えば、マキシマム ザ ホルモンの「maximum the hormone」と「maximum the hormoneⅡ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~」もその流れにある作品だ。2011年にリリースされた「maximum the hormone」が彼らが当時新曲と称して公開した「小さな君の手」という“嘘MV”の画面にマキシマムザ亮君が嘔吐するという、大胆かつ批評性の高いMV。これに対し、2018年に公開した「maximum the hormoneⅡ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~」MVでは、当時生活習慣病から合併症を引き起こしたことで食事制限、運動で減量した亮君に対して「デブの頃の方が好きだった」とYouTubeにコメントを残すファンのスマートフォン画面に再び亮君が嘔吐するという、彼らの変わらないスタンスを感じる作品である。近年はYouTubeチャンネルで自身の未発表楽曲を自由なメロディでゲストに歌ってもらう企画「俺ならこう歌う選手権‼」など、さまざまな動画でファンを楽しませているマキシマム ザ ホルモンだが、企画の一環として過去の一部MVも公開している。遊び心のあるホルモンらしいMVに今後も期待が高まる。
水曜日のカンパネラが今年7月に公開した「七福神」MVも、「桃太郎」の続編として制作されたものだ。監督/脚本/アニメーションを担当したのは、水曜日のカンパネラのほかtofubeats、平井堅らのMVを手掛ける映像制作チーム、OTAMIRAMS(オタミラムズ)。シュールで印象的なイラストが公開当時より話題を呼び、「桃太郎」のヒットに大きく貢献した。「桃太郎」のリリースから9年を経て、水曜日のカンパネラのボーカルもコムアイから詩羽へと変わった中で再び両者がタッグを組んで制作されたのが「七福神」である。MVは七福神たちが政党「七福党」を結成。鬼たちが所属する「鬼畜党」との選挙対決が繰り広げられる……というもの。「七福党」が選挙対決に負けそうになる中、キジに乗った布袋尊が元桃太郎であることが明かされたところで“つづく”という表記と共にMVは終わってしまう。また別の新しい楽曲でこの続きが見られる日が楽しみだ。
近年ではYouTubeの定着やSNSの発達で、新旧を問わずMVにリスナーが簡単にアクセスできる環境が整っていることが、こうした続編のMVが生まれやすくなった理由の一端ではないだろうか。映像上のストーリーはもちろん、ミュージシャンの背景や物語性までも感じさせる続編MVを前作と合わせて楽しんでほしい。
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