NGT48 藤崎未夢&佐藤海里、新たな体制で目指すグループの大きな目標

NGT48藤崎未夢&佐藤海里の大きな目標

 清司麗菜、中井りか、奈良未遥、西潟茉莉奈、本間日陽が揃ったNGT48 1期生5人での最後のインタビューに大きな反響があった。NGT48 8周年のタイミングで活動を再開した奈良、グループ卒業直前の中井という2人の参加もきっと大きいが、SNS上でのコメントに多く寄せられていたのが、インタビューでも話題にのぼっていた「1期生の空気」。インタビュー自体が、彼女たち特有の空気感をパッケージングするのに成功していた。

 今回のインタビューでは、前回の記事で注目のメンバーに名前が挙がっていた佐藤海里、公開された記事に真っ先にリアクションをしてくれていたグループキャプテンの藤崎未夢というドラフト3期生の2人に話を聞いた。NGT48にとっては聖地とも言える万代シテイにて、1期生不在でのステージを行うなど、確実に新たなフェーズへと突入しているグループの体制。4期生の加入も控えている中で、藤崎の口から飛び出したのは、また朱鷺メッセでコンサートを開催するという、NGT48が未来に羽ばたくための目標だった。(渡辺彰浩)

キャプテンとしての行動に自覚が出てきた(藤崎未夢)

――前回の1期生のインタビュー(※1)が掲載になったのが、8月30日の20時だったんですけど、未夢さんがX(旧Twitter)で投稿したのが20時48分でした。グループの公式アカウントや1期生のみなさんよりも早い投稿に流石キャプテンだなと思いました。

藤崎未夢(以下、藤崎):私、最初でしたか!?(笑)。元々1期生のファンだったので、1期生全員が集合したインタビューが出たと知って急いで読まなきゃと思い、その勢いで投稿しました。インタビューを読んで、(中井)りかさんが卒業して4人になっちゃうんだというのを改めて実感しましたし、それと同時に先輩方が私たち後輩のことを見てくださっていて、これからのNGT48のことを考えてくださっているんだなと思って胸がキュッとなりました。

――海里さんは読みましたか?

佐藤海里(以下、佐藤):読みました! まさか、自分の名前があるとは思っていなくて、すごく嬉しかったです。(本間)日陽さんに言っていただけるなんて。

――「2期ドラの中で注目してほしいメンバーはいますか?」という質問に、「はい!」と自ら手を挙げて海里さんを推薦してくれていましたよ。

佐藤:研究生だった頃、私はダンスパフォーマンスが苦手で、日陽さんにたくさん教えていただいたんです。そんな日陽さんにこういった取材の場で褒めていただけるとは思わなかったです。もしかしたら、5年前の研究生だった頃の佐藤海里よりも成長したことを認めてもらえたのかなって嬉しくなりました。自分のことを見てくださる方がいるんだと思うと励みになります。

――日陽さんからは「3期生のみんなに振りを教えていたりする」「MCでも誰かのフォローに入ったりするのが上手」とありましたけど、そこは8月の『サマーコンサート2023』などでも意識されていましたか?

佐藤:8月にあったコンサートは、3期生が最初から最後までフルで出演するのが初めてで、それにタイトなスケジュールだったので、もう振り入れからバタバタしちゃっていて。自分が少しでもグループのメンバーや3期生に余裕を持たせてあげられたらいいなと思っていたのと、りかさんが最後だったのでコンサートを自由にアレンジできるように、サポートしたいなと思って、まずは自分が振りをしっかり覚えて教えてあげられるようにいようと思いました。

藤崎:海里は困ってるメンバーがいるとすぐに助けに行くような子なので、特に3期生がダンスが分からなかったり、分からなくても聞きに行けないのを瞬時に察知して教えてあげたりしてくれています。海里自身も覚えることがあって大変だったと思うんですけど、自分のことよりも人のために動ける人だなってずっと一緒にいて思っているので、その海里の良さが出ていたコンサート期間だったと思います。

――未夢さんから見た海里さんはどんな存在ですか?

藤崎:私は同期として、もう6年近く一緒にいるんですけど、海里がいたからできたこととか、乗り越えられたことがたくさんありました。それぐらい人の支えになってくれる部分があって。それは海里の優しさもそうなんですけど、海里自身が周りをよく見てくれていて、人に気配りができるところに私も支えられてます。

佐藤:未夢と6年一緒にいて、特に最近は先輩も卒業されて、私たちドラフト3期生と2期生で一緒にお仕事をする機会が増えていて。その度にキャプテンとしての挨拶だったり、MCの自己紹介だったりでグループを引っ張っていく場面があって、未夢はどこに出しても恥ずかしくない自慢のキャプテンです。この間も『NSTまつり2023』でSTU48のみなさんと一緒にコラボさせていただくステージがあったんですけど、リハーサルから全体を引っ張ってくれたのは未夢で、話すのも上手だし、ちゃんと周りを見ながら自分の気持ちを伝えるし、仕事の面でも真面目だから、安心して任せられますし助かっています。

――今話題が出た『NSTまつり2023』を自分も配信で観ていました。イベント自体はまた後で触れますけど、海里さんがセンターに立った「Maxとき315号」ではラストに絶妙なタイミングで曲が止まるというアクシデントがありましたよね。

佐藤:そうなんですよ、音が止まってしまって……(笑)。「Maxとき315号」のアウトロの煽りで、「これから私たちが皆さんに幸せを届けます。よろしくお願いします!」って言ってる途中に曲がプツッと切れたので。私の声がうるさすぎて何かを壊しちゃったのか、何かの発表でSTU48さんと誰か兼任するんじゃないかとか、いろいろ頭をよぎりながら、なんとか無事に終えることができました。みんながフォローしてくれて、そのアクシデントも生ライブらしいよねっていう風に言ってもらえてよかったです。

――先ほど「自慢のキャプテン」という言葉もありましたけど、海里さんから見た未夢さんの魅力はどういった部分にありますか?

佐藤:未夢は完璧で隙がないんですよ。お仕事のない日でも朝早く起きて、健康のための飲み物を自分で作って飲んだり、SNSもマメで、ほかのメンバーの外仕事の動画とかテレビもチェックしてくれたりして。先ほど話があったように投稿もしてくれたり。どこかで休んでいいよって言いたくなるぐらいです。たぶんアイドルをしているのが好きで、楽しくやっているんだなって近くで見ていて思います。

藤崎:私はアイドル活動が充実してる方がいきいきするタイプなので、お休みの日でもSNSを動かしたり配信をしていたり、自分がアイドルをしてる時間を1秒でも長くする方が、楽しんで生きていられるのかなっていう気はします。

――『NSTまつり2023』のトークでは、あざといというポイントも挙げられていました。

佐藤:普通の人がやっている仕草でも全部、角度とか声のトーンとかでなんかあざとく見えちゃうんですよね。ファンのみなさんとのおしゃべり会でしていたチアの格好も大好評で、メンバーのみんなも感心しています。いろいろ気をつけているところもあると思うんですよ。言葉遣いが丁寧だったり、どんな時もアイドルらしい可愛い言葉で返答してくれるので、プロ意識が高いなって思っています。

藤崎:まず、自分であざといと思ってはやっていなくて、それは訂正させていただきたいんですけど……(笑)。可愛い子はたくさんいるので、周りに負けない自分の可愛さってなんだろうって思った時に、仕草だったり話し方、動作は自分で変えられるものなので、周りに負けない可愛さを自分で作るようにはしています。

――未夢さんはキャプテンに就任して1年が経ちました。

藤崎:1年目の時はキャプテンとしていっぱいいっぱいっていうよりかは、キャプテンをしてる自分に対していっぱいいっぱいで、キャプテンとしてどう振る舞っていけばいいのか、メンバーとどう接したらいいんだろうっていう自分を中心に悩んでいたんです。先輩がいる中でキャプテンをするのは正直難しい部分もあったんですけど、この1年で先輩方が卒業されて、より自分たちの責任感が大きくなってきたので、自然とキャプテンとして自立する環境になっていったことで、自分の中でもキャプテンとしての立ち位置みたいなものが明確に見えてきました。2年目になってからは、メンバーとの距離感も掴めるようになってきて、キャプテンとしての行動に自覚が出てきた気がしています。

――海里さんはキャプテンの未夢さんを少しでも支えてあげようと思ったり。

佐藤:キャプテンに決まった時、未夢は真面目だから、NGT48のことを背負っちゃって、いっぱいいっぱいにならないかなって心配もありました。この1年で未夢がどんどんキャプテンらしくなっていて、誰かを強く注意したりするというより、冷静にみんなをまとめてくれたり、わちゃわちゃしてる時に静かになるように声を上げてくれるのは未夢なんです。NGT48は個性豊かで、まとめるのは難しいし、先輩もいるから大変だと思うんだけど、未夢が一生懸命やってるので、私が支えるとかはちょっと恐れ多くて……。

藤崎:いやいや、そんなことないよ。

佐藤:できているかは分からないですけど、もし未夢が困った時にはいつでも出陣できるように、待機してはいます。

――未夢さんは、時には心を鬼にしないといけない時もあるんですか?

藤崎:私は人の前に立って話したり、注意するのが得意な性格ではなかったので、先輩がカバーして注意してくれてたりする時もありました。でも、自分たちでやっていかなきゃいけないってなった時に、自分なりの注意の仕方というか、怒るのではなくて、もっとこうした方がいいんじゃないかなみたいな。

佐藤:前向きな、ね。

藤崎:そっと入り込む感じの聞き方をだんだんと自分で見つけられて、少しずつメンバー同士での話し合いの中でも、意見することに対して不安がなくなっていきました。

――『サマーコンサート2023』ではドラフト3期生の楽曲「どうしようもないこと」を披露していました。卒業が続き、ついに2人でのパフォーマンスとなりましたが、手を繋いで登場する演出が印象的でした。

佐藤:私はそれが嬉しくて。元々4人で歌っていた曲ですけど、2人になっても大切に歌い続けていきたかったので。ファンの方にも、最初に手を繋いでるシルエットが良かったって言っていただけました。

藤崎:4人バージョンで構成していただいた振りを2人でやるっていうのはなかなか難しくて。でも、それぞれのソロパートはオリジナルのダンスが生かされていたり、2人になっても、4人バージョンの振りを残してもらえたのは嬉しかったです。

――『サマーコンサート2023』の当日は海里さんの誕生日で、今年の抱負に「腰を抜かすような、想像をつかないことを準備している」と話していましたけど、あれが『BUBKA』での初めての水着グラビアだったということですか?

佐藤:そうです! 同年代のメンバーがどんどん水着グラビアをやっていく中で、私はファンの方からも水着をやらないんじゃないかと思われていたんですけど、今年は気持ちの変化もあり、挑戦しようと思いました。ファンのみなさんからも、「新しい一面が見れた」と褒めていただけることが多かったので、挑戦してよかったと思っています。

――お母さんが背中を押してくれたということですね。

佐藤:すぐにお母さんに相談したら、「絶対やった方がいいよ。ママも若い時はビキニとか着れたけど、もう40代になったら着れなくなっちゃったから、海里もそうなるよ」「若い時にしかできないことは挑戦した方がいいよ」って後押しされて、迷うことなく、二つ返事でマネージャーさんにやりますと伝えました。

――誌面のインタビューでは、お父さんには秘密にしていると話していました。

佐藤:お父さんに言ったら複雑な気持ちになるだろうから、言う必要はないかなと思ってしまって。撮影の日は朝5時半起きだったんですけど、何の撮影か言わずにお父さんに駅まで送ってもらいました。

――今はもう知ってるんですよね?

佐藤:いや、今もまだ知らなそうなんです。

――知っていても、言い出せないんじゃないですか。

佐藤:知ってるのかな。『NSTまつり2023』も観に来てくれたんですけど、SNSに疎いのか、私に言いづらいのか。私はパパっ子で、お父さんも私のことがすごく好きなので、もしかしたら気にしてるのかな。いつか言いたい。感想を聞きたいな。

――今日も『platinum FLASH』の撮影があったと聞いています。

藤崎:今回は2人でやらせていただきました!

佐藤:初のペアグラビアです!

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