SixTONES「こっから」MV、グループ初の1億回再生をなぜ達成できたのか 6人が歌うからこそ生まれる説得力
ドラマとの親和性の高さも大きな魅力となっていた今作。しかし、ドラマが終わっても、MVの再生回数は増え続けている。山里は「何者かになりたい」とお笑いの道に入り、「自分は天才だ」とノートに書き続けた。周囲の売れている芸人への強烈な嫉妬心を抱え、相方に苛立ちをぶつけ、嫉妬心をエネルギーに変えながらネタ作りに励む。そんな葛藤も、「こっから」の歌詞に表現されている。SixTONESのメンバー6人もまた、周囲の関わる人たち全てに「ここから、この6人で、始めるんだ」と言っているかのような高い熱量がこちらにまで伝わってくる。この曲で彼らに興味を持ったとの声は、周囲でも多く耳にした。
〈これだけじゃやれねぇってわかってる でもこれしかねぇからこれにかかってる 間違ってる未来でも俺には光ってる〉
森本が歌うこのパートは、テレビ番組への出演を重ねるたびに感情のこもったパフォーマンスになっていった。特にこの部分については森本本人の実感もこもっているのかもしれない。
わからない未来に向かって、努力し続けるのは怖い。「このまま続けて未来はあるのか?」「この先にはどんなゴールがあるのか?」……これらの葛藤は多くの人が持つものだろう。今は輝かしい活躍を見せるSixTONESも、デビュー前は先がわからないなかで努力を続けてきた。先にデビューをする同期や後輩たちがおり、グループを結成してもいつまで続くのかはわからない。そもそも、デビューはできるのか? SixTONESは、デビュー前に開設したYouTubeチャンネルをきっかけに注目度が上がり、ファンが増え続けた。
先の見えない不安を抱えながらも、努力を続けている彼らのストーリーと歌詞の親和性の高さ。誰が聴いてもどこかしらに共感し、励まされる楽曲だから、多くの人を魅了している。





















