SixTONES、シングル『こっから』が大差をつけて首位に 歌詞から演奏まで、音楽的なこだわりを感じる表題曲
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2023-06-26/
6月26日付のオリコン週間シングルランキングによると、SixTONESの『こっから』が494,854枚を売り上げ1位を記録。その後、アンジュルムの『アイノケダモノ/同窓生』が44,323枚で2位、AKB48の『どうしても君が好きだ』が26,882枚で3位と続き、SixTONESが2位以下に桁違いの大差をつけて首位に立った週であった。
『こっから』はSixTONESの10枚目のシングル。表題曲はテレビドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)の主題歌で、作詞・作曲・編曲のいずれも佐伯youthK(佐伯ユウスケ)が務めている。これまでに佐伯が参加してきたSixTONES作品は、「NEW WORLD」をはじめ「僕が僕じゃないみたいだ」「共鳴」「オンガク」「わたし」など数多く、今年1月にリリースした3rdアルバム『声』に収録の「人人人」も手掛けている。特に「人人人」は、小気味良いファンク調のリズムの上で自由に掛け合うメンバーたちのラップが秀逸で、今までにないほどSixTONESの魅力を楽曲の力で引き出していると感じた。
「こっから」でも、「人人人」と同様に、土臭いファンク調の演奏がバックを支えており、その上でメンバーたちが自在に繰り広げるマイクパフォーマンスが楽しい。歌詞には〈でもどこ行ったって“人人人”〉といったフレーズも登場するため、やはり佐伯自身が手掛けた「人人人」がこの曲の土台にあることが窺える。そして、SixTONESの6人がまさに“暴れる”カオティックなヴァースとは対照的に、サビでは全員で息を合わせて歌い上げるキャッチーな歌メロが印象的。このコントラストが曲に抑揚を生むことで、終盤までリスナーを飽きさせない。サウンドで肝となっているのは分厚いブラスセクションだろう。テナーサックスを才恵加、トロンボーンを半田信英、トランペットを吉澤達彦、バリトンサックスを石井裕太といった4人の腕利きのプレイヤーたちが担当し、全体を通して楽曲に強いグルーヴを与えている。通常盤にはインストバージョンも収録されているため、サウンド面の緻密さをじっくりと聴き込むことができる。