BIGBANG D-LITE「僕とみなさんとの関係性を確かめたいと思った」 6年ぶりの再会『DなSHOW Vol.2』から歩み始めた新章

D-LITE『DなSHOW Vol.2』レポ

 BIGBANGのD-LITEが全国5都市(東京・大阪・愛知・広島・福岡)をまわるトーク&ライブツアー『DなSHOW Vol.2』が8月18日に開幕した。このイベントが開催されるのは2017年のVol.1以来、約6年ぶり。本ツアーの東京公演2日目1部のレポートをお届けする。

 8月24日、東京・LINE CUBE SHIBUYAに約2000人の観客が集まった。平日の14時半開演という時間にも関わらず3階席まで満席。歴代のBIGBANGペンライトや「D君-LIGHT」を手に再会を待つ観客。そして定刻。ステージ中央に光が集まると、半透明の幕越しにD-LITEのシルエットが現れた。

〈今日だってあなたを思いながら/歌うたいは唄うよ/ずっと言えなかった言葉がある/短いから聞いておくれ/「愛してる」〉

 オープニングは日本ソロデビュー作にあたるJ-POPカバーアルバム『D’scover』(2013年)に収録されている「歌うたいのバラッド」。アカペラで力強くサビが歌い上げられゆっくりと幕が上がる。その瞬間、涙を抑えられないファンの姿が続出した。大きな「おかえり!」の声に目を細めるD-LITE。

 大サビ前には以前のライブと同様に観客が合唱するパートが用意されており、懐かしい雰囲気に包まれる。バンドの演奏に乗って弾むD-LITE。変わらず音楽を愛し、楽しむ姿が印象的だった。

 軽快でユーモア溢れる話術も健在。トークや質問タイム、ゲームなど、ファンと楽しむさまざまなコーナーが用意されているのが『DなSHOW』の特徴だ。

 挨拶のあと、最初のコーナー「本日のトーク」に移ると「ずっとトークしていたのに、トークのあとにまたトークですね!」と一言。D-LITEの的確なツッコミに爆笑する会場。一気に明るい雰囲気に変え、兵役中に出演したフェスティバルのことや(BIGBANGメンバーの)SOLと同じ日に除隊したとき日本のファンも駆けつけてくれたこと、昨年発売された「Still Life」、BIGBANGへの変わらぬ思いなど、これまでの6年間を振り返った。

 長年在籍したYGエンターテインメントと2022年に専属契約を終了し、2023年R&Dカンパニーと専属契約を締結、自身のレーベル「D-LABLE」を立ち上げたD-LITE。「YGと美しいバイバイをしました」「これからいろんな姿を見せるチャンスがあると思います」と新たな展開への可能性を語った。ちなみに、レーベルの綴りは「label」だが「D-LITEは出来る(可能だ)」 の意味をかけて「ABLE(可能)」が使われ「D-LABLE」となっている。

 観客やバンドのメンバーから寄せられた質問に答えるコーナーで「最近泣いたことは?」と質問されると、初日の福岡公演だと明かす。

「もともとあまり泣かないタイプですが、兵役生活でもっと頼もしい男になって、涙は枯れました。けれど、初日に幕がゆっくりと開いたとき、みなさんの顔を見たらほぼ泣いていて。それを見た瞬間こみ上げてくるものがありました」

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