BE:FIRSTが持つストーリーと裏側を映し出せる自信 グループとドキュメンタリーの相性を考える
8月25日、BE:FIRST初のライブドキュメンタリー映画『BE:the ONE』が公開された。同作は初の全国ツアー『BE:FIRST 1st One Man Tour "BE:1" 2022-2023』のライブパフォーマンス、彼らの原点であるオーディション番組『THE FIRST』、メンバーのインタビュー、ライブの裏側、さらに韓国で撮影した「Message -Acoustic Ver.-」のスペシャルパフォーマンスなどが詰まった映画。今、もっとも注目されているアーティストの1組となった彼らをより理解するために、ファンならずとも必見の一作になりそうだ。
そもそも、BE:FIRSTはドキュメンタリーとの相性がいい。というのも、彼らはオーディション番組を経て結成されたグループだからである。『THE FIRST』では成長や絆の芽生えといったポジティブなものだけではなく、困難や壁にぶち当たって苦悩している姿も見られた。その流れは非常にドラマチックと言えよう。こうした結成までにストーリー性があることはもちろんなのだが、デビュー後も誰も想像し得なかったクオリティの高いパフォーマンスで観る人を凌駕してきた。BE:FIRSTはデビューして今年で3年目になる。今やトップクラスのアーティストとなっていることを考えると、相当なスピードで確固たるポジションを築いたというストーリーもある。デビュー前、彼らが今のような姿になっていることを想像していた人が少なかったという点においては、「事実は小説よりも奇なり」を地で行っているグループなのではないだろうか。