JO1 河野純喜、INI 藤牧京介のJ-POPカバー動画が話題に ファン以外にも広まる歌声の魅力

 一方、藤牧の歌声は透き通るような澄んだ美しさがデビュー当時からの持ち味だったが、昨年10月にWANIMAからの提供で誕生した「HERO」を経て芯の通った力強い歌い方も新たな武器となった。グループの楽曲では高音を担当することが多く、シャウトなどでもパフォーマンスに彩りを与えている。しかしソロでの歌唱となった今回の動画では優しく包み込むような低音の良さも存分に発揮されているのだ。 

[INI COVER] 藤牧京介 - First Love (Original by 宇多田ヒカル)

 「First Love」は今年5月末に開催されたLAPONEエンタテインメントの合同コンサート『LAPOSTA 2023』でJO1の與那城奨とともにユニットで披露した曲だ。ライブでしか聴けないのはもったいないとファンが惜しんでいたところにこの動画が上がり、SNSやコメント欄も賑わいを見せた。ライブではショートバージョンだったものがYouTubeではフルでの歌唱となったこともファンの喜びを大きくさせた。

[INI COVER] 藤牧京介 - 君に届け (Original by flumpool)

 その約1カ月後にアップされたのが「君に届け」。「First Love」での染み渡るような優しくて切ない歌唱とはまたガラッと雰囲気を変え、爽やかで疾走感のある夏にぴったりな歌唱だった。このカバー動画はflumpoolのボーカル・山村隆太本人にも届き、自身のX(旧Twitter)で「歌は鏡。こころ優しくないと、こんな優しい歌にはならないと思います。素敵な君に届けをありがとうございます。」と絶賛した(※1)。

 二人の動画のコメント欄には「知らなかったけど、とても素敵な歌声で聴いていて自然と涙がこぼれて来ました」「急上昇から気になって聴きにきました。素敵な歌声に出会えて良かったです」「ファンじゃないのにめちゃ聴いてしまう」などといった視聴者の感想も多く届いており、名曲をカバーしたことで彼らの歌声の魅力がまたさらにたくさんの人に広まる機会となったことが分かる。

 JO1、INIともに11人という大所帯グループであるため、一人ひとりのパートがどうしても限られてしまうのに加えて、ダンスがメインとなる曲も多く、ボーカルの歌声をじっくりと楽しめる機会は決して多くはない。今回YouTubeに上がったような歌唱動画の需要が高いのは、いつもはたっぷり聴けない歌声を一曲通して楽しめるからではないだろうか。光る個性と実力が存分に堪能できる動画が、今後他のメンバーからもアップされることを期待したい。

※1:https://twitter.com/smileangels13/status/1686708363776925696

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