三宅健、TOBE所属後も変わらない“アイドル哲学”と滝沢秀明との深い絆 原点には「感謝を絶対に忘れない」母からの大事な教えが

 ジャニーズ事務所を退所したあとの充電期間中についても語り、いつ写真を撮られるかわからないからと前置きをしたうえで、海外に行きたかったものの「鳴りを潜めていました」と、外食としてごはんを食べに行った程度で、再始動までの2カ月ほどは自宅で掃除や断捨離をしていたという。

 好きなアイスについてたっぷりと語ったかと思えば、「生きるうえで大切にしていることは何ですか?」という人生観に質問がおよぶと、優しくも少しキリっとした様子に。三宅は、「まず、“人への感謝を絶対に忘れない”っていうのはずっと自分のなかにあるかな」「小さい時から母親の教えで」と語り、「人はひとりでは生きていけないから、必ず誰かの世話になって生きていると思うから」「お世話になった方々への感謝を常々忘れないように」と回答。続けて、「自分が関わっている仕事」「仕事をするうえで愛を持ってできる仕事はひとつの自分の指針というか、大切にしていること」と語った。その考えはAppleの創業者 スティーブ・ジョブズのインタビュー記事に影響を受けたといい、スティーブ・ジョブズの「自分が本当に好きになれる仕事を見つけてください」「とにかく自分が愛せる仕事を見つけてください」という言葉に感動したと話した。

 「今の自分に置き換えた時に、前の会社を辞める選択をしたことが自分にとっては必要だったんじゃないかと思っていて、長い人生のなかで自分が新たなことに挑戦をし続けるためには、場所を変えたりすることも(必要)。そうすることで挑戦を続けられるし、自分の仕事も愛し続けられるっていうのは、自分の生きるうえで大切にする」「仕事を愛していられるためにはどうしたらいいのかっていう選択が、今の状況なのかもしれない」と、三宅は自身の選択についても言葉に詰まることなく語った。

 「アイドルになりたい」という男性ファンからのメッセージには、ダンスを勧めたほか、自身の10代の頃のこだわりを明かした。山ほどアイドルがいるなかで「唯一無二の存在になるのは大変」「身を削りますから」と語り、「どんなアイドルになるかを自分のなかで考えないと」とアドバイス。どんなアイドル像を目指すのか、コンセプトを持ったほうが強みになるのではないかと伝えた。そこには、三宅が14歳頃から自らの判断で雑誌の撮影ごとに表情を変えていたといい、サービス精神旺盛な人柄は筋金入り。天性のアイドルっぷりが伝わってくるエピソードだった。トークの終盤には、配信中に実際にスタッフとして三宅を近くで支えていた滝沢についても言及。「いつかはYouTubeの配信に引っ張り出したい」と語るなど、茶目っ気たっぷりに滝沢に呼びかける一幕も。

 初めての配信ではあったものの、受け答えのスマートさにキャリアを感じたのと同時に、周りの人、スタッフへの感謝の心も伝わってきた。実際に、この生配信の些細な場面で「ありがとう」の言葉を何度も聞いたように、当たり前のこととは言え、年齢を重ねれば誰もができることかと言えばそうではないのも事実。あるファンとの出会いをきっかけに手話の勉強を始めた三宅らしく、ファン思いな人柄と、画面越しではあるが、体温を感じる配信だったのではないだろうか。

 SNSの一部ユーザーには、過激な発言や演出で注目を集めようとする傾向も見られるなかで、あらゆる人への感謝や、YouTubeチャンネルとしては子どもまで幅広い世代が観ることを意識するなど、発言の影響の大きさを知る現役アイドルならではの時間だったと思う。今後も週に2回の配信を予定するという、なかなか大変な取り組みに挑戦する三宅。今回のようにファンからの質問にはまっすぐに答えてくれそうな予感がするだけに、長年のファンも始めて耳にするようなエピソードも飛び出すのではないだろうか。今後も注目していきたい。

【初回】滝沢とボランティアに行く時は決まってこの曲がテーマソング 2023.08.01

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