LE SSERAFIM、緑黄色社会、[Alexandros]、LANA、GRAPEVINE、Lucky Kilimanjaro……注目新譜6作をレビュー
LANA「BASH BASH (feat.JP THE WAVY & Awich)」
小学生の頃からドロップアウト。母親と兄であるラッパーのLEX、ダンサーとして活躍している姉とともに音楽に囲まれながら育ち、2020年から活動をスタートさせた新世代フィメールラッパー・LANAの新曲「BASH BASH (feat. JP THE WAVY & Awich)」は、〈仕事が遊び 遊びが仕事〉というラインから始まる。やりたいことをやりたいからやってるし、それで稼いでるんだから良くない?ーー挑発ともエールとも受け取れる3人のリリックが突き刺さり、“仕事に文句ばっかり言ってる自分、カッコ悪いな”という気分にさせられる。ピアノを打楽器的に活かしたトラック、超キャッチーなフック、今をときめくJP THE WAVY、Awichのパフォーマンスを含めて、今年後半のヒップホップシーンを代表する楽曲になりそうだ。(森)
GRAPEVINE「雀の子」
9月に控えた3年ぶりのアルバムからの先行シングル。歌詞が大阪弁! オートチューン使いあり! 劇中セリフまであり! ツッコミどころが多すぎるが、たった3分の曲とは思えないほどヘヴィなものを受け取ってしまう名曲である、というのが一番驚異的だ。抑制の効いたリフの反復と、崩壊する世界がすぐそこに迫っているかのような電子音の使い方。そして70年代ハードロックを彷彿とさせる後半のダイナミズム。古い話だが、それまでブリットポップの範疇に収まっていたRadioheadが『OK Computer』をリリースした時の衝撃に近いものがある。さらに、おふざけとは違う歌詞の練り方と狂気はさながら町田康の世界。何度も鳥肌が立つ。(石井)
Lucky Kilimanjaro「後光」
ことさら夏が似合うダンスミュージックを量産している6人組。まっさらな新曲でありながら、聴いた瞬間なぜか懐かしいと思うのは、つまり名曲の証でしょう。とろける美メロから始まり、続くラップパートは小沢健二&スチャダラパーの「今夜はブギー・バック」風というか、あえてアーリー90’Sっぽいニュアンス。二番に入り再びラップに戻るのであれば90年代風の曲と呼べるのだろうが、展開はまったく異なり、何度もサビを繰り返しながら、歌詞も演奏もどんどんミニマルになっていく。ダンスミュージックだというのに、中盤はビートさえ消えてしまうのだから面白い。フロアで聴けばノンストップで踊れる曲に間違いないが、構成を紐解けばかなり実験的な一曲。(石井)
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