與真司郎、同性愛者であることを公表　AAAメンバーも駆けつける中でメッセージ伝える

　新曲のタイトルは「Into the light」（「新たな光の射す方へ」）。世界にメッセージを発信するため、歌詞は全て英語であるが、MVには日本語での翻訳も載せられている。また、楽曲の売上の一部はLGBTQ+の支援団体に寄付される。與は「僕の経験だけではなく、同じ境遇に置かれている方についても理解を深めるきっかけになってくれれば嬉しいです」「一度きりの人生後悔したくない。生きやすい場所になってくれることを願っています」と楽曲に込めた思いを語った。

　さらに、與の半生を題材としたドキュメンタリーがハリウッドで制作されていることを発表した。『グリーンブック』や『メリーに首ったけ』などで知られるピーター・ファレリーがエクゼクティブプロデューサーを務める。詳細は後日改めてアナウンスされる予定だ。

　20分ほどの手紙での朗読を終えると、與は安堵した表情で涙を流す。それに会場のファンが温かな拍手とともに「真ちゃん、ありがとう！」「真ちゃん、大好き！」「俺も！」と優しい声援が飛び交う。與はファンのみんながショックを受けてしまうのではないかと心配していたようだが、全てを受け入れてくれるような会場の温かな雰囲気に「どんだけいいやつなんだよ、お前ら！」と感謝を叫ぶ。

　與はこの日に向けて、スタッフをはじめとした多くの人が励まし、協力してくれたと伝えながら、AAAのメンバーが観に来てくれていることを明かす。会場が騒然とする中、3階席の後方には西島隆弘、日高光啓、宇野実彩子、末吉秀太の姿が。特に日高は目頭を抑え、いっぱいの涙を浮かべていた。與は同性愛者であることを、宇野に最も言いやすく一番に伝えたことを明かしつつ、「言わせてほしいですけど、メンバーのみんなはタイプじゃない……。でも、人間としては大好きだよ！」と茶目っ気たっぷりに叫んだ。すると、末吉が「俺は真司郎、大好きなのに！」と会場全員が聞こえるくらいの声量で叫び、ファンを喜ばせた。

　まだまだ終わりたくないという会場の空気に、與は「みんなに何かあったら絶対俺が助けるから。死ぬまで一緒に生きていこう！」とファンに誓う。最後にスクリーンに流れる「Into the light」のMV公開によって、このイベントが終演となることを明かすと、会場には「えー！」という声がこだまし、ファンの呼びかけによって、ファンをバックにした集合写真を撮ることに。想定していなかった幸せな光景に、與は「もっと早く言えばよかった！」と満面の笑みを見せていた。「また会おうね！」とファンとの約束を最後に、会場にはアメリカで撮影された「Into the light」のMVが初公開された。

　與の公式サイトには、「Into The Light」のMVとともに、LGBTQ+を知ることができるサイトのリンクやLGBTQ+に関する相談先リストのバナーが貼られている。

與 真司郎公式サイト：https://shinjiro-official.com/