櫻坂46、SUPER BEAVER、SEKAI NO OWARI、佐藤千亜妃、ジェニーハイ……6月28日リリースの新譜5作をレビュー
佐藤千亜妃『BUTTERFLY EFFECT』
2019年の活動休止まできのこ帝国のボーカル&ギターを務め、現在はシンガーソングライターとして活動中の佐藤千亜妃が、約2年ぶりとなるアルバムをリリース。R&Bテイストのたゆたうようなサウンドが心地よい「ECLOSE」に始まり、幾田りらとコラボした爽やかなサマーチューン「線香花火」、TikTok×Spotifyの共同応援プログラム第6弾に選曲された「夜をループ」と、冒頭から勢いのある楽曲が続く本作は、バンド時代の音作りからデジタルサウンドへとシフトチェンジを遂げた佐藤の“今”を体現した作品に。このほか、敬愛する宇多田ヒカルの楽曲「Automatic」のイントロをサンプリングした「タイムマシーン」やメロディアスなバラード「花曇り」など、自身の音楽世界をジャンルレスに広げた全11曲を収録する。アーティストとしての進化とさらなる飛躍を予感させる1枚だ。(渡部)
ジェニーハイ『ジェニークラシック』
川谷絵音率いる超個性派バンド、ジェニーハイの3rdアルバムが到着。前作から約2年を経てリリースされる本作は、バンド名を入れ込んだ歌詞に原点回帰の決意がにじむ「クラシックハイ」や、気だるげな中嶋イッキュウのボーカルとジャジーなバンドサウンドの融合で聴かせる「ケンタイキー」、ギミックたっぷりの演奏隊と美メロにうなる「声雫」など、全体としてバンドとしての進化が感じられる仕上がり。一方で定番となっているメンバー全員でのラップ曲「GDGD」「TAXI」では、彼らならではの毒気たっぷりのユーモアを発揮しつつ、唯一無二の音楽世界を炸裂させている。このほか、yamaとのコラボ曲「モンスター feat.yama」や、映画『ハケンアニメ!』の主題歌「エクレール」のほか配信リリース済みの「超最悪」「PEAKY」を含む全12曲を収録。(渡部)



























