King & Princeが切り開く2人組の可能性 新体制後初のシングル曲「なにもの」での発見も

 King & PrinceはCDデビュー5周年を迎えた5月23日、永瀬廉と髙橋海人による2人組グループとして再スタートを切った。当日はCDデビュー5周年を記念して、YouTube、Twitter、Instagram、TikTokによる同時生配信が行われた。配信では、新体制で初となるニューシングル『なにもの』の発売やグループ初となるファンミーティングの開催などが発表され、5周年を祝うケーキを前に2人が明るい表情を見せるなど、ファンが応援に前向きになれる内容となった。

King & Prince「なにもの」YouTube Edit

 6月21日の『なにもの』CD発売に先立ち、6月1日には表題曲のMVがYouTubeに公開され、6月16日現在660万回再生を超えるなど大きな反響を呼んでいる。これまでも、メンバー同士が笑い合うような様子はMVに多く取り入れられていたが、「なにもの」でも、永瀬と髙橋が穏やかな表情を浮かべる様子が印象的で、見ている側も自然と温かい気持ちになる。

 MVで非常に印象的であったのは、永瀬と髙橋の2人がユニゾンで歌ったときの優しさだ。これまで、デビュー前のユニット・Mr.KINGや、King & Princeとして活動する中でも、永瀬と髙橋が2人で歌うことは当然あった。しかし、改めて2人の歌声を聴くと、それぞれの声に柔らかさがあり、2人の声が合わさることで独特の優しさが生まれることを新たに発見でき、想像以上の相性の良さを感じた。2人の歌による雰囲気の良さに、King & Princeの新たな可能性を感じた人も多かったようだ。

 また、ダンスシーンも心が自然と楽しくなるような華やかさに溢れていた。これまでKing & Princeでは、圧倒的なスキルでその存在感を見せつけてきただけあって、「なにもの」のMVでの永瀬と髙橋のダンスも変わらず軽快であった。ただ、それ以上に印象的だったのは、2人が並んで踊ったときの一体感だ。永瀬のダンスは非常に正確でしっかりしていて、髙橋のダンスには天性の華があり、それぞれ異なる良さがある。しかし、2人が並んで踊ったときの細かいリズムや手足の動きといった揃い方は、互いの個性を打ち消し合うのではなく、いいとこ取りで相乗効果を生むような一体感があった。

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