SUGARLUNG、リスナーの心を揺さぶる熱量高い歌と演奏 大切な“宝物”を届けた『Desert or Ocean』リリースイベントレポ

SUGARLUNG、原宿RUIDOレポ

 SUGARLUNGの自主企画イベント『SUGARLUNG presents 2nd mini album “Desert or Ocean” release event VOLTAGE Vol.5』が、2023年6月2日に原宿RUIDOにて行われた。

 SUGARLUNGはエザキマサタカ(Vo/Ba)、イシカワケンスケ(Gt/Cho)から成る2人組ロックバンド。本イベントは、彼らの2ndミニアルバム『Desert or Ocean』が5月24日にリリースされたことを記念して開催されたものである。イベントにはSUGARLUNGに加え、irune、LEEVELLES、1-SHINEの合計4組が出演。なお、iruneのステージではイシカワがサポートでギターを弾くという、この日ならではのコラボレーションも見られた。本稿では、イベントのトリを飾ったSUGARLUNGのライブの模様をレポートする。

 3組がそれぞれの個性を十二分に発揮したステージで会場を沸かせた後、最後にバトンを受け取ったSUGARLUNGがステージに登場。1曲目は、アルバム発売に先立って3月に配信リリースされた「melody」だ。疾走感あふれる演奏にのせて、観客は待っていましたとばかりに拳を高く突き上げる。

 続く「evergreen」では、力強く刻まれるドラムにあわせてフロアからクラップが鳴り響いた。楽しそうなフロアを見て、イシカワが満足そうに微笑み、エザキも「いいね!」と頷く。「rain down, lay back」では冒頭から観客が跳びはねる様子が見られ、前半3曲にしてすでにフロアとステージは一体感に満ちていた。

 MCではエザキが「仲間を連れて皆さんに音を届けに来ました!」と今日のイベントについて、イシカワが「大変な時を経て出したアルバムです。僕達の宝物を大切に受け取ってくれてありがとうございます」とアルバムについて語った。『Desert or Ocean』は、前作『whatever ( )』から約5年ぶりのリリース作品である。2017年に活動を開始したSUGARLUNGは、2018年に『RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』で優勝を果たし、音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』に出演。勢いに乗っていた矢先にコロナ禍に突入してしまった。いよいよこれからというタイミングでライブ活動が制限され、不安やもどかしさを感じたこともあったのではないかと思う。それだけに、コロナ禍を経て放たれた『Desert or Ocean』が、彼らにとって非常に重要な意味を持つ作品であろうことが感じられる。

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