草彅剛、ギター弾き語りで自らの思いを歌に “好きなもの”を愚直に続けることの大切さ

 草彅にとってギターは音を鳴らす楽器というだけでなく、大切な人とつながる大きなコミュニケーションツールの役目を果たしているように思う。自分の思いを歌に変えて伝えていく。上手いとか下手とか、ビジネスになるとかならないとか……そんなこと頭で考えるよりも、心が動くままに。草彅の弾き語り姿を見ていると、人が歌う理由の原点を再確認させられるのだ。

 そんな草彅の弾き語りシーンが『【総集編】これまでの弾き語りをまとめてお見せします!!』として1本の動画にまとまってアップされた。今回収録されているのは、計13曲。

【総集編】これまでの弾き語りをまとめてお見せします!!

 愛犬・クルミちゃんが1歳になるバースデーに作った「クルミちゃんの唄」(2017年12月30日公開)。 映画『クソ野郎と美しき世界』とも共鳴する一曲「カメレオン」(2018年2月8日公開)。“自分なりでいい”と明るく爽やかに歌う「My Standard」(2019年8月14日公開)。かっこつけないラブソング「I Love Pure」(2019年11月27日公開)。別名“夏のおじいちゃん”というノスタルジックな「Summer Grandpa」(2020年7月23日公開)。曲を仕上げる様子も動画としてアップした「母になったクルミ」(2020年9月26日公開)。そっと背中を押すような温かい応援ソング「Two Thousand Twenty One」(2021年1月29日公開)。卒業シーズンに聴きたい「友よ ありがとう」(2021年3月28日公開)。夏の恋を歌い、最後にはなぜか爆笑してしまった「二度目の恋」(2021年7月9日公開)。親友・香取慎吾への愛情を歌にした「慎吾へのラブソング」(2021年8月13日公開)。大河ドラマ出演にちなんで作られた「慶喜大政奉還」(2021年9月11日公開)。稲垣吾郎に贈る「ゴロチへのラブソング」(2021年9月18日公開)。そして桜が舞い散る景色が一気に脳内に広がる「桜散るころ」(2022年4月22日公開)。

 思わずグッと胸を熱くさせるような温かな歌から、怒りにも近い感情をストレートにぶつけるロックな曲、さらに思わず草彅につられて笑ってしまうようなコミカルなものまで。そのバリエーションの豊かさは、人生の喜怒哀楽そのものと言えそうだ。

 そして草彅の愚直に「好きなこと」を続ける姿そのものも、私たちに勇気を与える。たとえ失敗しても、自分なりに楽しめればそれでOK。完璧を求めて踏み出すことをためらうよりも、まずはやってみたらいい。そうしたら今回のように数年単位で振り返ったとき、たくさんの作品ができていることに気づける、と。そんなポジティブな気持ちを草彅の弾き語りからいつももらっているような気がする。

 最近では撮影スタジオで即興ソングを披露することが多くなったが、また初期のころのように公園のベンチや家のソファなど、自撮りアングルで気ままにギターをかき鳴らす姿も見てみたい。いつでも、どんなときでも、自分の思いつくままに。音楽と共に生きる草彅の歌がこれからも届けられることを楽しみにしている。

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