ORβIT、新たなコンセプト「Room Project」で魅せた単独Zeppツアー カバーやソロ、ユニット曲まで充実のステージをレポート

ORβIT、単独Zeppツアーレポ

 そしてスクリーンに「Room Project Second Stage」の文字が表示され、ブラックかつダークな雰囲気のメンバーの映像に。雰囲気をそのままに、重くダークな空気をまとった4月発売予定の新曲「Back it up」を披露。先ほどまで和気あいあいとMCをしていた様子とは打って変わって、心のうちに闇を抱えているかのようなクールな表情とパワフルなダンスでライブをさらに盛り上げていく。続けてHIPHOPナンバー「Show Off」を披露した後、JUNEとYOONDONGが2人では初となるユニット曲「MONEYBAG」をパフォーマンス。勢いのあるラップで、ライブの最終地点へと駆け抜けた。

 本公演最後のMCでは、メンバーが一人ずつコメントを残し、EαRTHに感謝の気持ちを伝えた。

 TOMOは「僕のこと好きな人!」とコールアンドレスポンスを会場に求めると、「声出しってこんなにいいんだね。感動しました。7人で初の単独ツアーではなかったけど、2人のためにも5人でこの場所を守っていこうと。この日が来るまで、不安な気持ちもあったんですよ。でも、この景色を見たことで感動しています」としみじみと語った。YUGOはツアーが始まるまでは大変さを感じていたと話し、「こうやってみなさんの姿を見ていると、ここまで2秒で終わった」とライブの時間があっという間だったとコメント。

 YOONDONGは「5人でも寂しくならないように、最高なパフォーマンスを観せたいと思って準備した」と本公演への意気込みを語り、JUNEも「今日、やってみてすごく幸せです。これからもずっと頑張っていきたいので、最後まで応援よろしくお願いします」とファンに語りかけた。SHUNYAは「僕たち初の単独ツアー、初日がもうすぐ終わりということで、すごく寂しいんですけど」と語ると、感極まった様子で5人で今日まで準備を続けてきたことに触れ、「お兄さん2人が帰ってきたら、もっとたくさんライブをやりたいし、パワーアップして最終日を迎えられるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」と締めた。

 ラストはTOMOが7人のメンバーのことを想ってつくったという新曲「あの春へ」。ピアノサウンドの中で、しっとりと爽やかな、優しい歌声が響き渡り、ハモりも美しく混ざりあいながら、最後の瞬間までファンを惹きつけた。

 エンディングムービーの後、会場からは「アンコール」の声が。メンバーがステージに戻ってくると、「Never gonna get away」「ハナ」の2曲を披露して、ツアー初日を締めくくった。

 アンコールも含め全27曲と、ボリュームたっぷりのステージを繰り広げたORβIT。多様な音楽を表現する「ROOM」のコンセプトにふさわしく、ポップス、HIPHOP、バラードまでさまざまな楽曲で会場を魅了したツアー初日だった。3月27日の最終日にはどのような表情でステージに立ち、次のフェーズへと向かっていくのか。彼らの今後に期待したくなるステージだった。

■リリース情報
『I can’t breathe』
3月14日(火)発売

ROOM No.1
1.I can’t breathe
2.「Love」
3.Answer is you
封入特典:アナザージャケット(各形態メンバー別全5種ランダム)
価格:¥1,430(税込)

ROOM No.2
1.I can’t breathe
2.「Love」
3.推 -YUGO solo-
価格:¥1,430(税込)

封入特典:アナザージャケット(各形態メンバー別全5種ランダム)
※ROOM No.1 と No.2で絵柄が異なります。

『Back it up』
4月27日発売
ROOM No.3
1.Back it up
2.あの春へ
3. MONEYBAG -YD&JUNE-
封入特典:アナザージャケット(各形態メンバー別全5種ランダム)
価格:¥1,430(税込)

ROOM No.4
1.Back it up
2.あの春へ
3. One last time -TOMO solo-
価格:¥1,430(税込)
封入特典:アナザージャケット(各形態メンバー別全5種ランダム)
※ROOM No.3 と No.4で絵柄が異なります。

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