“TOKYO発 次世代クリエイティブ・ガールズ・コレクティブ” balaによる新しい時代の幕開け 『αU spring week 2023』を体験
3月8日から12日にかけて、渋谷各所で開催中のカルチャーイベント『αU spring week 2023』。このイベントは、KDDI株式会社が3月7日に始動したメタバース・Web3サービス「αU (アルファユー)」を無料で楽しめるもので、KDDIが掲げるテーマ「もう、ひとつの世界。」を一足先に体験できるイベントとなっている。
その開催に先立つ形で、3月7日に都内で『Partner Conference & Kick-Off Party』が行われた。そしてこの夜、「αU」の一環として本格始動した「TOKYO発 次世代クリエイティブ・ガールズ・コレクティブ」のbalaがライブを行った。この記事では、その模様をレポートしていく。
Partner Conferenceの冒頭で、3月7日に始動したKDDIのメタバース・Web3サービス「αU」についての説明が行われた。「αU」は、現実と仮想を軽やかに行き来する新しい世代に寄り添い、誰もがクリエイターになりうる世界に向けたサービス。今回発表されたのは、メタバースでエンタメ体験や友人との会話を楽しめる「αU metaverse」、360度自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめる「αU live」、デジタルアート作品などの購入ができる「αU market」、暗号資産を管理できる「αU wallet」、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができる「αU place」の5つ。これらのサービスによってリアルとバーチャルの境界がなくなり、音楽ライブやアート鑑賞、友人との会話やショッピングなどの日常体験を、いつどこにいても楽しむことができるようになるという。
また、今後KDDIは、国内外のパートナーと連携し、日本のクリエイターやコンテンツのグローバル展開をサポートしながら、クリエイターが価値を生み出しその対価を得られるクリエイターエコノミーを創出していく。その一環として、パートナー会社と共にweb3アーティストをプロデュースしていくことも合わせてアナウンスされた。きゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズをはじめ、ワールドワイドで活躍する数々のリアルアーティストをマネージメントするアソビシステムと、バーチャルタレントKizuna AI (キズナアイ)を生み出し、『ONE PIECE FILM RED』のウタのライブコンテンツなどを制作したスタートアップ企業Activ8は合弁会社ANNIN株式会社を設立。今回、KDDIは、ANNIN株式会社と共に、バーチャルヒューマンやアバターなどを活用した次世代型アーティストの輩出を目指していく。
そしてその第一弾として始動したのが、「TOKYO発 次世代クリエイティブ・ガールズ・コレクティブ」のbalaである。balaは、MANON、SUNNY ONLY 1、DAN、KANOからなる4人組。4人はこれから、「世界で同時多発的に進行している様々なZ世代ユースカルチャーと共鳴しながら、DNAに組み込まれた日本発のポップカルチャーと融合させたハイブリッドな表現を目指し、グローバルに発信していく」ことをコンセプトに活動していくという。
『Kick-Off Party』の中盤、balaの初ライブが行われた。たくさんの参加者が集まった会場、そのステージ中央に設置されたDJセットを囲む形で4人が登場した。DJとしても活動するKANOが、エッジの効いたハードなダンスナンバーをドロップし、その上をしなやかに乗りこなすようにSUNNY ONLY 1とMANONのボーカルリレーが展開されていく。SUNNY ONLY 1のパワフルなラップと、MANONの流麗な歌声の対比が鮮やかで、また、DJセットの後ろでビデオカメラを撮影しながらフロアをアジテートするDANの振る舞いがとてもチャーミングだった。
メンバー紹介と挨拶に続いて、3月8日にリリースされたデビュー曲「barla」が初披露された。この曲は、大沢伸一がプロデュース・作曲を手掛け、作詞として大沢に加え、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)が携わったパワフルなダンスチューン。90年代末のフィルターハウスサウンドをフィーチャーしたトラックが新鮮な響きを放っていて、その上に重なるSUNNY ONLY 1とMANONのしなやかでありながら芯の強さを感じさせる歌声とラップには、楽曲がクライマックスに向かうにつれて、よりいっそうの熱が漲っていった。背景のビジョンには時おりメンバー4人のポートレートが大々的に映し出されていて、そうした映像と相まって、balaの4人の力強い開幕宣言のように響いていた。
たった3曲のみであったが、今まさに走り始めたばかりの4人が放つ熱いエネルギーは、しっかりとフロアにも共有されていた。今回は4人が実際にステージに立ちリアルなライブを届けてくれたが、今後は3Dアバターキャラクターを介した表現をはじめ、積極的にエッジテックを活用した次世代のクリエイティブにも取り組んでいくという。そうした活動について今はまだその全容をイメージすることが難しいと感じる人も多いかもしれないが、これから行われていく一つひとつのライブやイベントを通して、4人が目指すビジョンが次第に明らかになっていくはず。3月12日には『αU spring week 2023』の一環として、balaのガーデンパーティーがHz Shibuyaで入場無料で開催される。新しい時代の幕開けを感じさせるbalaの表現を、ぜひこの機会に直接体験してほしい。
『αU spring week 2023』
https://alpha-u.io/
『bala Presents balallel-party - Garden Party』詳細
https://alpha-u.io/artist/bala
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