20th Centuryが切り開く新たなジャニーズポップス 竹内まりや、曽我部恵一、ミツメらアーティスト提供曲の充実

 アイドルグループの楽曲には、専業の作詞家/作曲家が制作を手掛けているものだけでなく、自らの音楽活動を行う現役アーティストからの提供楽曲も多い。特にジャニーズグループに目を向けると、他のアーティストとのタッグによって生み出される楽曲が、各グループの音楽活動において重要な役割を果たしていることが分かる。

KinKi Kids「硝子の少年」Music Video

 その最も象徴的な例が、長年にわたり愛され続けているジャニーズアンセムの一つであるKinKi Kidsの「硝子の少年」である。同曲の作曲を手掛けた山下達郎は、他にも、KinKi Kidsのデビュー初期の楽曲「Kissからはじまるミステリー」「ジェットコースター・ロマンス」や、去年リリースされたデビュー25周年シングル第2弾「Amazing Love」の作曲も担っている。まさに山下達郎との出会いが、KinKi Kidsというグループのカラーを決定づけた、と言えるだろう。

 関ジャニ∞は、自分たちがホストを務める音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)を通して交流を深めたアーティストたちから数多くの楽曲提供を受けている。彼らは、メンバー自身がバンド演奏を行い、かつ、作詞・作曲を手掛けることもあり、様々なアーティストたちから受ける豊かな刺激は、彼らの音楽活動にポジティブな影響を与えているはず。ミュージシャンとしての変化・成長を重ね続けていくことこそが、関ジャニ∞というグループにとってアイデンティティの一つとなっているのかもしれない。

SixTONES - Imitation Rain
SixTONES – マスカラ

 他にも、SixTONESは、デビュー曲「Imitation Rain」では作詞・作曲・編曲をYOSHIKI(X JAPAN)が手掛け、「マスカラ」でも作詞・作曲・編曲を常田大希(King Gnu/millennium parade)が担当。また、ジャニーズWESTは、あいみょんや柳沢亮太(SUPER BEAVER)から複数回にわたり楽曲提供を受けている。この他にも各グループが様々なアーティストによる楽曲を歌唱するケースは珍しくない。

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