岡田准一、森田剛、三宅健……Coming Centuryだった3人が立つ現在地 V6解散後の歩みを追う

 2021年11月1日をもって、26年に渡るグループ活動に幕を下ろしたV6。その後、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の3人は20th Centuryとして活動を継続。森田剛、三宅健、岡田准一によるComing Centuryは、3人それぞれの道へ。森田はジャニーズ事務所を退所し、三宅と岡田は事務所に在籍しつつそれぞれソロ活動をスタート、個人でのファンクラブも開設された。本稿ではComing Centuryの3人のその後にフォーカスしたい。

 4月8日から東京と大阪で写真展『Guys 俺たち』を開催した岡田。「V6としてのかけがえのない時間を、永遠に閉じ込めたい」(※1)という思いから、グループの活動に幕を下ろすことが決まってから、6人でいるときは常にカメラを携え、メンバーの姿を収めたという。カメラもデジタルとアナログの両方を使い、写真展では約2年に渡って撮り続けた約7,000カットから選りすぐりを展示。展覧会と同タイトルの写真集には、フィルムカメラで撮影したアナログな写真を掲載。メンバーにしか見せない表情を捉えられるのはメンバーだからこそ。なんでもない場面でも26年連れ添ったからこそ。体温やその場の雰囲気が感じられる写真をファンにもシェアしてくれた。

【5/1(日)16時〜配信スタート『岡田准一と楽しむ“Guys 俺たち”』配信】

 また、地元・大阪はひらかたパークで“超ひらパー兄さん”としても活躍する岡田。これまで自身が出演する映画の公開にあわせて行ってきたコラボレーションポスターも、先日13作目が完成した。俳優としての迫力と繊細さを併せ持つ演技をする一方で、こうしたユニークな遊び心も忘れない。

 そんな“超ひらパー兄さん”ともコラボした主演映画『ヘルドッグス』の公開も9月16日に控えている。昨年もシリーズとしては2作目となる映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』が公開されるなど、俳優としてさらに躍進し続けている。主人公の石田三成を演じた映画『関ヶ原』、そして『燃えよ剣』に続いて、原田眞人監督とのタッグでみせる『ヘルドッグス』での岡田は、一体どんな世界を見せてくれるのか。

 30代半ばから風格を求められるようになったという岡田は、夜中にバームクーヘンを食べて体重を増やしたことを雑誌『anan』内での連載「オカダノジショ」にて明かしていた(※2)。“人間を極める”を自身のテーマに掲げるだけに、作品はもちろん、50代、60代と年齢を重ねてどんな役者になっていくのかも楽しみでならない。

 ジャニーズ事務所退所後の2021年12月からSNSを開設した森田。「森田 剛 / 本人です。」と書かれたプロフィールがなんとも彼らしい。「#森田剛は今日も元気です」とハッシュタグがつけられ、自転車に乗って遊んだり、ご飯を食べたりカフェで一息ついたりと、普段の生活の一部を切り取ったような、ナチュラルな姿が見られる。どんな場面でも相変わらずのエッジのきいたカッコ良さがあり、ポストと並んで撮影し「素敵な組み合わせ」と添えるユニークな一面も。

 退所後、森田が初の公の場に姿を現したのは映画『前科者』の舞台挨拶だった。作品や役どころについて語ったほか、勇気づけられた言葉について聞かれると「『頑張れ』って言葉なんですけど、僕の場合は歯医者さんですかね」と笑いを混ぜ込んだトークも忘れない。髭を貯えたワイルドな風貌から繰り出される可愛らしいエピソードとのギャップ。俳優として尖った鋭さを感じるのと同時に、優しさや熱い思いも含んだ森田らしい人柄は健在だ。また6月放送の『情熱大陸』(TBS系)で、映像作家のOSRINに密着した回にも登場した森田。自由闊達な雰囲気で、この先どんな作品が生み出されるのか楽しみになる一幕だった。ジャニーズから飛び出して、俳優として歩き出した森田だが、また新たな角度から様々な世界を見せてくれそうだ。

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