04 Limited Sazabys、15年間続けるライブバンドとしてのアップデート 最新ツアー KT Zepp Yokohama公演レポ
04 Limited Sazabys(以下、フォーリミ)が、昨年秋にリリースした4thアルバム『Harvest』を携えたツアーを行った。ツアー30本目、ワンマンシリーズは7本目となる2月1日の公演は、KT Zepp Yokohamaにて開催された。
開演時間ちょうどになると、メンバーがステージに姿を現し、「横浜行けるか!?」(RYU-TA)、「準備できてる? 一緒にいける? このまま立ち止まらずに進もう!」(GEN)と開幕宣言。「Keep going」でライブがスタートし、そのまま「Glowing」や「climb」などを連続で投下していく。テンポアップして怒濤の2ビートが展開されると、比例するように会場もヒートアップ。合間にはRYU-TAがクラップしたりリスナーと目線を合わせたりと、フロアとのコミュニケーションもバッチリだ。
バンドのアイコニックとも言えるGENのハイトーンボイスが光る「Jumper」や、アグレッシブなイントロが印象的な「Finder」、「Utopia」などを次々と畳み掛けていくフォーリミ。対して、リスナーも手を挙げたりジャンプしたり、休む間もなく負けじと食らいついていく。フルキャパのZepp Yokohamaの熱狂シーンを観れたことを心から嬉しく思った瞬間だった。
中盤には「Galapagos」「Galapagos II」を続けてプレイ。「Galapagos」の間奏では国民的アニメのキャラ真似の寸劇(?)で笑いを取ったかと思いきや、直後にゴリゴリのロックサウンドを鳴らすのだから、そのギャップには脱帽せざるを得ない。かっこよさと面白さで、しっかりとリスナーの感情と身体を揺さぶっていた。「横浜起きてんのー!?」(GEN)の掛け声で始まった「nem...」では、KOUHEIによる華麗なスティック回しが披露される瞬間も。
さらに後半では、リスナーへのラブコールとも言える「hug」をミラーボールやピンクのライトに照らされながら届けたり、「Honey」では〈くるくるくるくる〉という歌詞に合わせてリスナーが手を回したりと、ポップで幸福な空間を作り出す。公演日である2月1日は水曜日ということで、この日に相応しい「Wednesday」も披露。これにはGENが演奏前に「今日は水曜日でございます」と発した時点でフロアからは歓声が沸き起こった。メロディックなギター、全体の土台となりつつアクセントもしっかり効いたドラム、心地よく伸びる歌声でライブバンドとしての実力をしっかりと見せつけていく。