伊藤彪流・大宮黎亜・黒田翼・中里竜進が語る、オーディション『WARPs DIG』の舞台裏 切磋琢磨が生む成長ドラマ
「最後までやり抜く大切さを知ることができた」(TAKERU)
ーーその審査員制度も『WARPs DIG』の特徴の一つですよね。
TSUBASA:そうですね。REIAやTAKERUが言ったきつさもありますが、今後一緒にやっていきたいと思う仲間を自分たちで真剣に選べるという良さもあると思っています。
RYUSHIN:全員お互いをリスペクトしているから、ジャッジされた後に「なんだよ!」みたいな気持ちにもならないです。メンバーが本気でジャッジしてくれるから勝てたら本当に嬉しいし、負けたら自分の実力が足りなかっただけだって素直に思えます。
REIA:いいグループって絶対的に関係性が良かったりするから、そういうところにも繋がりそう。『WARPs DIG』でも優勝したチームはお互い意見を出し合っていて、リスペクトしていて、仲が良い。例えば振りを作る時でも独りよがりになって全部自分で決めてしまうのではなく、みんなで意見を出し合った方が良いものができたりするんです。むしろ、それができないとグループとして活動していくのは難しいんじゃないかという気づきも得られました。
TAKERU:『WARPs DIG』には嘘が一つもないので、バトルまで他のチームは見ないようにしているんですよ。だから自ずとチーム内での意見交換も活発になっている気がします。
ーー18人でWARPs ROOTSとしても活動されているからこそ、ライバルでもあり、仲間でもありますよね。やりやすさややりづらさもあるのでは?
REIA:やりづらさはないかも。負けられないって気持ちはあるけど、それが逆にプラスになることも多いです。
RYUSHIN:バトルをするからやりづらい、ギクシャクするっていうのもないかも。ライブをやる時は全員で意見を出し合いますし、チーム感が強いです。
REIA:バトルとWARPs ROOTSでの活動は別で考えているのかもしれません。
TSUBASA:なんなら、本気でバトルし合った後の方が仲良くなったりもします。ライバル心みたいなものはゼロではないですけど、「一緒に練習して切磋琢磨している仲間」という感覚が一番強いです。
TAKERU:お互いガチでやっていて、同じ熱量をぶつけ合っているからね。練習後にみんなでご飯を食べに行くとか、ちゃんと切り替えができているのも仲の良さの秘訣かもしれません。
REIA:『WARPs DIG』が始まると、別チームになったメンバーと話す機会は減りますけど、終わってしまえば元通りです!
ーーその仲の良さもスタート当初から変わっていそうです。
TSUBASA:日々の練習やワンマンライブを通じて、どんどん仲良くなっていますね。
RYUSHIN:それこそ夏合宿の時は、すごかったよね(笑)。俺ら追加メンバーはみんなと初対面だったから。
TSUBASA:旧メンバーと追加メンバーで割れてたね。
REIA:口も利かなかった……。
一同:言い方(笑)!
RYUSHIN:みんなでご飯を食べるんですけど、旧メンバー12人が固まっていて俺ら追加メンバー6人がポツン、みたいな(笑)。今思うとめちゃくちゃ面白い。寝る時も18人全員同じ部屋だったけど、追加メンバーは「え、どうする? どこで寝ればいいの? とりあえず奥の方行く?」とか相談して(笑)。
REIA:旧メンバーはみんな手前に固まってたね。
TAKERU:でもあの合宿で一気に仲良くなった。
RYUSHIN:チームを組んで限られた時間で課題曲2曲を作らないといけなくて。やらないといけない状況だからよりコミュニケーションを取らざるを得なかったし、意見も出し合ったから、短期間ですごく深まった。今の関係性でもう1回合宿やりたいな。
REIA・TAKERU:たしかに面白そう!
ーー皆さん今は寮生活をされていますが、普段はどうやって絆を深めているのでしょうか。
一同:(口々に)ご飯だよね。
REIA:もうすごく深まってる感じはする。仲良いなと思ったのは、お正月。みんなそれぞれ実家に帰ってゆっくりしようって話していたのに、結局集まるっていう。
TSUBASA:RYUSHINとREIAと大阪のテーマパークに行きました! 芸能神社(車折神社)にも行ったよね。渋谷兄弟(YUGA&SEIYA)とSOMAくんの地元が京都なので、行けるメンバーで願掛けを兼ねてお参りに行こうよって。
TAKERU:最近でいうと、僕もSEIYAと2人で青の洞窟に行きました。
REIA:行ったのクリスマスだっけ?
TSUBASA:恋人みたいになってるじゃん!
TAKERU:人が多くて入れなかったから、「イエーイ」って写真だけ撮って帰ってきました(笑)。
ーー皆さん本当に仲が良いんですね。そんな仲間との関わり合いはもちろん、スキル面でもオーディションを通して学びがありそうです。
REIA:学びはすごくあります。例えば、自分たちで振りを作ってラップ割りをすること自体が僕にとって新鮮で。特にフォーメーションの構成などはやったことがなかったので、やりながら学べることが多かったし、勉強になりました。
TAKERU:逆に僕はダンスの振りを作ることは得意でしたが、ラップに関してはやったことがありませんでした。Season2で同じチームだったNAGATOくんやTOMOKIくんに教えてもらったことでラップの表現の仕方も増えたし、ダンスに関してもただ踊るだけじゃなくて“魅せる”ダンスを学べました。自分のバリエーションが増えたと思います。
ーー“魅せる”ダンスとは、どのようなものなのでしょうか。
RYUSHIN:顔?
TSUBASA:表情とか。
REIA:堂々とした仕草とか立ち振舞もあると思います。作品は良かったのに、終わった後に自信なさげだとジャッジする側も「ん?」って思っちゃいますよね。なので、ジャッジが終わるまでが作品だと意識するのが大切なんです。
TAKERU:それで言うと、Season1の決勝戦で、REIAくんと一緒にコンビネーションをしたところがあったのですが、僕、間違えちゃって。終わった瞬間に「うわ、負けた」って顔に出してしまったことがあったんです。その時にREIAくんが、コソッと「マジで顔上げて」って(笑)。
REIA:「泣くな!」って言ったね(笑)。
TAKERU:最後までやり抜く大切さを知ることができました。
TSUBASA:僕も表現の部分では学びが大きかったです。ダンスを長くやっていた分、どうしてもダンサーっぽい踊り方になってしまうんです。でも『WARPs DIG』ではラップも加わって、よりアーティストっぽい表現が求められる。僕にとっては初めての試みなので、REIAや同じチームだったYUGA(Shi)にいろいろと教えてもらいました。1on1でのMASAYAとのバトルのときよりも、Season2の決勝戦でMASAYAにリベンジした時の方が自分でも成長したと感じるくらいだったと思います。短期間でも新しい自分を見つけることができています。