元乃木坂46 大園桃子は意外な道で活躍中 高山一実、生田絵梨花、松村沙友理ら2021年卒業組が歩むそれぞれの道

 2021年は乃木坂46の歴史の中でも多くのメンバーが卒業を迎えた年。堀未央奈、松村沙友理、大園桃子、高山一実、生田絵梨花といった選抜常連のメンバーのほか、伊藤純奈、渡辺みり愛、寺田蘭世など、この年の卒業ラッシュは結果的にグループの世代交代を促したとも言える。本稿では、2021年卒業メンバーのその後に注目してみたい。

大園桃子

40万人様記念。40のしつもんと焼肉。

 まず、3期生の大園は、YouTubeとファッション関係で意外な活躍を見せている。泣き虫で純粋、ほんわかした鹿児島弁で親しみやすいキャラとして人気が高かった大園だが、3期生で初となる卒業を突如発表し、2021年9月4日に芸能界を引退。しかし、22歳の誕生日を迎えた同年9月13日にInstagramを開設し、「自分の好きなお洋服を1から作ってみたい」という想いから、アパレルブランド「philme(フィルム)」を立ち上げ、運営するhio株式会社の代表取締役社長として活動。主にネットで洋服を販売している。また、同年11月20日にYouTubeチャンネル「背伸びな暮らし - momo -」を開設し、現在はチャンネル登録者40万人を超える人気チャンネルに。以前からVlogをやりたかったという大園は、最初に投稿した「早起きをして朝ごはんを作った日。 」では、インテリア雑誌のような雰囲気のいい映像で、朝食を作る動画をアップ。そのほか料理やアパレルの仕事風景、視聴者からの質問に答えたり、最近では奥華子の「ガーネット」の歌ってみた動画など、YouTuberらしい動画を上げている。まれに乃木坂46にまつわるトークをすると乃木坂46ファンの間で話題に上がることも。あくまでも引退という言葉はどこの事務所にも所属しないという意味のようで、大園らしくマイペースに活動を続けている。

高山一実

 高山は、2021年11月21日に卒業。在籍時は、アイドルの活動の傍ら文学方面でも活躍し、小説『トラペジウム』がヒット。卒業後は主にタレントとして活躍している。乃木坂46時代から継続して、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)の準レギュラーや、『オールスター後夜祭』(TBS系)、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)などの人気番組のMCを担当。単発や過去のバラエティでも『田舎で1000万プレイヤー』(フジテレビ系)、『仕事とお金のマジメな話』(テレビ朝日系)、『今から行きたい至極グルメ ほほおちゴハン!』(テレビ東京)、『学校中を笑わせよう!』(TBS系)、NHKの音楽教養番組『シン・にっぽん聴こう!』などのMCを担当し、その安定した対応力や存在感から、番組MCやアシスタントを任されることが多く乃木坂46卒業生の中でも独自の路線で活躍している。また、今年2月13日からスタートするNHK夜ドラ『超人間要塞ヒロシ戦記』(NHK総合)でドラマ初主演。今後は女優・高山一実が見られる機会が増えていくかもしれない。

松村沙友理

 1期生の松村は、2021年7月13日にグループを卒業し、タレント・女優として活躍。卒業直後に二階堂ふみ主演の『プロミス・シンデレラ』(TBS系)に、高級老舗旅館の仲居役で出演。見た目はほんわか、心に強い信念を持った女性という松村にピッタリの役を演じ、同作のParaviオリジナルストーリー『シンデレラ・コンプレックス』では本格的なラブコメにも挑戦した。『愛しい嘘~優しい闇~』(テレビ朝日系)では、主人公の職場の後輩である漫画家役として、性悪で気の強いキャラクターを演じる。ぶりっ子で世渡り上手である一方で、絶対に謝らない姿勢や、悔しさや憎しみが全身から溢れ出るヒステリックさなど、内面の幼さを感じる演技が見事にハマっていた。そして話題となったのが主演を務めた『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(ABCテレビ)でのアイドルオタク・えりぴよ役。元アイドルである松村が、愛するアイドルのために人生を捧げるオタクを等身大に演じ、一途で一生懸命にアイドルを応援する演技で、笑いと共に心に響くコメディエンヌぶりを発揮した。卒業して早くも自分に合った役柄を見つけたといえる。また、バラエティ番組に度々登場したり、現在、雑誌『BAILA』のレギュラーモデルを務めるほか、アパレルブランド「LANTINAM」を立ち上げ、ブランドディレクターを務めるなど、ファッション分野でも活躍している。

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