プロダンスリーグ『D.LEAGUE 22-23』ROUND.4 CyberAgent Legitが4連勝で絶好調&リーグ初のブレイキン対決も白熱
そして今節のハイライトは、『D.LEAGUE』史上初のブレイキン同士、かつ勝ち点0同士の対決となったKOSÉ 8ROCKS(青) vs Valuence INFINITIES(赤)だった。
KOSÉはあえてB-BOYスタイルではない音と衣装、裸足でブレイキンをフォークロアに落とし込む。ハイパースキルすぎず、滑らかに祝祭感を演出。ブレイキンダンサー16人がひしめく本試合で唯一の女性・COCOAも輝いていた。
対するValuenceは相手チームのディレクター・Kakuの弟子であるTSUKKIをSPダンサーとして召喚。KOSÉとは逆にB-BOYらしさをさらに前景化させた、硬派かつクールなパフォーマンスを見せる。
結果は6-0(オーディエンス:青/PEET:青/長谷川:青/KAORI:青/Yu-mah:青/suzuyaka:青)でKOSÉがSWEEPで1勝目をゲット。
YU-KIは「SWEEPで1勝できたことが嬉しい。今シーズン負けっぱなしで、どうしたら勝てるか、みんなで考えてきたんです。やっと結果に出ましたね」と喜びを表した。
この日のラストゲームは、SEGA SAMMY LUX(青)とBenefit one MONOLIZ(赤)の対決。SEGA SAMMYはメンバーの誰なのかも判別できない全身赤いレザーの衣装で、前半はほとんど上半身だけで踊るというトリッキーな構成で魅せる。対するBenefit oneは「花魁の生涯」をハイヒール下駄で演じ、ふすまが閉まる劇的な幕切れまで表現力の高さをアピール。
接戦となった創造力のぶつかり合いは、4-2(オーディエンス:赤/PEET:青/長谷川:赤/KAORI:青/Yu-mah:青/suzuyaka:青)でSEGA SAMMYが制する。
ディレクター・CanDooは「また違った世界観をいただけたと思います。MONOLIZさんも引き込まれましたが、LUXもこの勢いで完全優勝を目指して、引き続き最高な作品をご用意できれば」と語った。
ROUND.4を経た順位は以下の通り(カッコ内:チャンピオンシップポイント)。CyberAgent Legit(13)、avex ROYALBRATS(11)、SEGA SAMMY LUX(10)、LIFULL ALT-RHYTHM(9)、FULLCAST RAISERZ(9)、Benefit one MONOLIZ(7)、dip BATTLES(7)、KADOKAWA DREAMS(4)、KOSÉ 8ROCKS(4)、USEN-NEXT I’moon(1)、SEPTENI RAPTURES(0)、Valuence INFINITIES(0)。
最も印象に残ったダンサー・MVD(Most Valuable Dancer)は、KOSÉ 8ROCKSのYU-KIが選ばれた。
解説を務めたTAKAHIROは、本ラウンドの総評として「ハイレベルなのは間違いない。観客が声を出せるようになったことは、審査にも影響してくる。観客を盛り上げる作品も大事になる」と振り返る。スペシャルセレクトとして挙げたのはLIFULL ALT-RHYTHMで「トップ圏内を走っているのにコンセプティブで攻めの姿勢を見せた。どこまでやっていいのかを足し算で探っていく姿勢がよい」とした。
さらに次々回のROUND.6は、即興性が問われる「CYPHER ROUND」であることも発表され、勝負の行方はまだまだ分からない。唯一の4連勝チームCyberAgent Legitを止められるのか。まだ勝ち点のないSEPTENI RAPTURES、Valuence INFINITIESの執念にも注目だ。次回ROUND.5は12月28日に開催。2022年最後の熱戦に期待したい。
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