プロダンスリーグ『D.LEAGUE 22-23』ROUND.4 CyberAgent Legitが4連勝で絶好調&リーグ初のブレイキン対決も白熱
プロダンスリーグ『第一生命 D.LEAGUE 22-23』ROUND.4が12月14日、東京ガーデンシアターで開催された。勝利を収めたのはFULLCAST RAISERZ、CyberAgent Legit、avex ROYALBRATS、dip BATTLES、SEGA SAMMY LUX。このなかでCyberAgentが唯一の4連勝で総合ランク首位を堅持、また最も輝いたダンサーに贈られるMVDにはKOSÉ 8ROCKSのYU-KIが選出された。
世界でも類を見ない本リーグは2021年、コロナ禍の真っただ中で開幕。運営はルールやジャッジなき道を模索し、Dリーガーたちは2週間に1試合という過酷なスケジュールを戦い抜き、熱い2シーズンは大いに盛り上がった。昨シーズンはレギュラーシーズンをSEGA SAMMY LUX、CHAMPIONSHIPをKOSÉ 8ROCKSが制したが、念願となるフルキャパシティの観客とバイブスを共有する3季目に注目だ。
参加チームは、昨年に引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moon、dip BATTLES、LIFULL ALT-RHYTHMに、新チーム・Valuence INFINITIESを加えた計12団体となる。
対戦方法は過去2年のコンペティション方式からリーグ戦方式へ。レギュラーシーズンは2チームずつの総当たり戦となり、毎ラウンドの戦略も変わってくるはずだ。そこで勝ち点における上位6チームがCHAMPIONSHIPへ進出。
ROUND.3は、ディレクター自身が登場するなどSPダンサーの起用が目立ち、いつもとは違うスパイスの効いた作品が目立った。新ルールにも慣れてきたなかで、第4節はどんな戦いが繰り広げられるのだろうか。
今回の審査員はPEET、長谷川達也、KAORIalive、Yu-mah、suzuyakaの5名。ここにオーディエンス枠を加えた6票が勝負の行方を握る。さらにBATTLE MCとしてSWAY(DOBERMAN INFINITY)もマイクでラウンドを盛り上げる。
初戦のカードは、KADOKAWA DREAMS(青) vs FULLCAST RAISERZ(赤)。KADOKAWAは『バットマン』のヴィランであるジョーカーに扮し高低差を利用したショウケースを見せ、対するFULLCASTは1stシーズンのCHAMPIONSHIPの決勝で使ったストンプのネタをブラッシュした内容で挑む。
結果は2-4(オーディエンス:赤/PEET:青/長谷川:赤/KAORI:赤/Yu-mah:赤/suzuyaka:青)でFULLCASTが勝利。
メンバーのKTRは「KADOKAWAは特にリスペクトするチームなので、勝負どころでも使おうと思っていた作品をぶつけました。勝利できたことを誇りに思います」と喜びを語った。
続くLIFULL ALT-RHYTHM(青) vs CyberAgent Legit(赤)は無敗同士による対決。前回のシュルレアリスティックな作品とは裏腹にLIFULLは「ZONE~夢中~」をコンセプトに、eスポーツをコミカルながらもダンス表現としてまとめてきた。対するCyberAgentはSPダンサーとしてディレクター・FISHBOYを迎え、名刺交換をテーマにカラフルなスーツで舞う。
序盤における天下分け目の一戦ともいえる試合は、2-4(オーディエンス:赤/PEET:赤/長谷川:赤/KAORI:赤/Yu-mah:青/suzuyaka:青)でCyberAgentに軍配。
4連勝を果たした所感をFISHBOYは「LIFULLディレクター・(野口)量さんとは新宿・安田火災ビルというストリートの練習場所でご一緒していた仲。お互いに昨シーズンは振るわないこともありましたが、今回は全勝同士で『面白いショウにしましょう』と話していました。森井(淳)さんが『CHAMPIONSHIPでまたやろう』と言ってくれたので、これからも精進あるのみです」とした。
3戦目はUSEN-NEXT I'moon(青)とavex ROYALBRATS(赤)が衝突。持ち味とする「可愛さ」からのギャップとしてヒップホップを混ぜたショウケースで攻めるUSEN-NEXTに対し、avexは「バスケ×ヒップホップ」でキレのある動きと頭をボールに見立てるアイデアで応戦する。
判定は0-6(オーディエンス:赤/PEET:赤/長谷川:赤/KAORI:赤/Yu-mah:青/suzuyaka:青)で、avexが鮮やかなSWEEP勝利。
その喜びをKooDaは「作品を作ったのが僕とJUMPEIくんで、Yuta(Nakamura)さんが演出で加わってくれました。3人のこだわりがぶつかったりしましたが、結果が出て嬉しい」と語る。
dip BATTLES(青) vs SEPTENI RAPTURES(赤)の試合は、dipがスキンヘッドに変身したKENSEIを中心に「鉄と磁石」の世界観をヒップホップとアニメーションのスキルで表現。前回に引き続きSPダンサーとして、ディレクター・AKIHITOが加わったSEPTENIも無機質な質感で「風」を意識したショウケースで挑んだ。
そろそろ勝ち点のほしいSEPTENIだが、結果は4-2(オーディエンス:赤/PEET:青/長谷川:赤/KAORI:青/Yu-mah:青/suzuyaka:青)で勝者はdipとなる。
主役のKENSEIは「ROUND.2で勝利から一転、前回はSWEEP負けで、天から地に落とされた感じでした。今回のショウケースは急遽自分が任されることになって、今回は自分の弱い部分を捨てようと思ってスキンヘッドにしました。気合が入っていたので勝てたことが嬉しいです」とコメント。