TK from 凛として時雨、GReeeeN、すとぷり、モーニング娘。’22、BiSH……12月21日リリースの新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は12月21日リリースのTK from 凛として時雨『first death』、GReeeeN『ロッキンビーツ』、すとぷり『Here We Go!!』、モーニング娘。’22『Swing Swing Paradise / Happy birthday to Me!』、BiSH『ZUTTO』の5作品をピックアップした。(編集部)

TK from 凛として時雨『first death』

 TVアニメ『チェンソーマン』(テレビ東京系)第8話のEDテーマとして制作された「first death」は、空間を切り裂くようなギター、爆発的なダイナミズムを放ちながら疾走するビート、そしてTK特有の鋭利なファルセットボイスが躍動するメロディとがぶつかり合う超アッパーチューン。『チェンソーマン』の世界観と共鳴しながら、さらなる高みへと達する飛躍力に驚愕させられる。デンジ、姫野先輩、アキの感情が絡み合い、第8話のストーリーとつながりながら、愛と死が交錯する世界へと誘うリリックも秀逸だ。レコーディングにはB’zのライブサポートドラマーとして知られるシェーン・ガラースが参加。マスタリングはボカロPでもあるGigaが手がけ、ロックサウンドの概念を更新するようなサウンドを体現している。(森)

TK from 凛として時雨 『first death』Music Video (TVアニメ「チェンソーマン」第8話エンディング・テーマ)

GReeeeN『ロッキンビーツ』

 「流星のカケラ」(Amazon Originalドラマ 『星から来たあなた』主題歌)、「味方」(映画『ハウ』主題歌)などのシングル曲、TOMORROW X TOGETHERに提供した「Ito」のセルフカバー、代表曲「愛し君へ」の新録バージョンなどを収めたニューアルバム。〈生きる声を出せ〉と鼓舞するロックナンバー「Morning Glory」、“キミ”への感謝を真っ直ぐに綴ったヒップホップチューン「SONG 4 U」、〈武器より花束を〉というメッセージを掲げた「花束」などの新曲からも、変わることのないGReeeeNらしさ、そして、キャリアのなかで蓄えられた奥深い音楽性が感じられる。“変わらないために変わり続ける”というスタンスを貫いているからこそ、彼らの音楽は今もなお幅広いリスナーに響き続けるのだろう。(森)

GReeeeN /ロッキンビーツ 全曲ダイジェスト

すとぷり『Here We Go!!』

 動画配信サイトを中心に活動するエンタメアイドルユニット すとぷりが、自身4枚目となるフルアルバムをリリース。前作『Strawberry Prince』から約2年ぶりとなる本作には、NHK『みんなのうた』10〜11月放送曲「手をつないで歩こう」や「ヨアケイロ」など配信済みのシングル曲に加え、新レコーディング&新アレンジとなった「青春チョコレート (Christmas Version)」など全23曲を収録。クールなダンスナンバーや等身大のラブソング、コミカルなやり取りをそのまま収録したようなユニット曲までバラエティに富んだラインナップは聴き応え十分。また、神聖かまってちゃん、Chinozo、TeddyLoid、HoneyWorks、和楽器バンドらジャンルレスなクリエイター陣がすとぷりワールドを拡張し、新たな魅力を引き出している。どの楽曲もキャッチーで耳馴染みが良く、幅広い聴き手に届くに違いない。(渡部)

【XFD】Here We Go!! / すとぷり【4thフルアルバム試聴動画】

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