なにわ男子、3作連続シングルチャート首位 “正統派ジャニーズ”に振りきった表題曲から見えるグループとしての美学
なにわ男子のシングル表題曲は、ジャニーズのアイドルだからこそ出せる魅力に振りきっています。それはいわゆるK-POPっぽくないということでもありますが、要はサウンド面で今のアメリカのR&Bのトレンドをリファレンスしていないというのがポイントです。一方で、カップリングの「#MerryChristmas」になると、トラックも楽曲もまさにR&B。そして、メンバーはヒップホップ的な譜割りもしっかり歌いこなしているのです。つまり、彼らの実力的にはR&Bにも対応可能。それでもタイトルナンバーには「ハッピーサプライズ」を選ぶ点に、なにわ男子というグループの美学を感じます。
なお、「#MerryChristmas」のMVは、公開から1カ月足らずで350万回に迫る再生数を記録。1本の映像だけでこの数字を獲得しており、「令和の新定番クリスマスソング誕生!」と銘打ってクリスマスに振り切った映像も人気を博している理由なのでしょう。
通常盤のカップリング「One Pocket」はせつないミディアムバラード。「君に恋をした」は、厚いストリングスなどが「ハッピーサプライズ」に近い路線で、Bメロのフィル・スペクター風味にも耳を引かれました。まだまだ見せていないポテンシャルがあるのではと期待させるシングルが『ハッピーサプライズ』です。



















