C&K、原点に立ち返って生まれた2人だけのスタイル ダンスあり、バラードありの“OILY”な1枚で伝えたいテーマ

C&K、“OILY”な1枚で伝えたいテーマ

C&K流「We Are The World」誕生&横アリの楽しみ方も伝授

ーー(笑)。この流れで次にスカナンバーの「混浴」が来るのも、ゆる楽しくて最高ですよね。お風呂繋がりでライブの定番の「入浴」と繋げて聴きたい感じもあるんですが。

KEEN:これはもう、テーマは世界平和ですね。大きくいえばまさに「We Are The World」的な。

CLIEVY:世の中にはいろんな人がいて、別に無理にみんな仲良くしようということではなく、それぞれ違う人間なんだから、違うことを認めた上で一つの星にいる意味を考えていかないといけないんじゃないかって。たとえばSNSで知らない人のバズったツイートが流れてきて、それに対して第2の人がリプしたら、それに第3の人が「それは違うと思う」とか言い合いになったりするケースが多いじゃないですか。あれほど無駄なエネルギーを使ってることはないと思うんですよ。それが銭湯の空気感とちょっと似ていて「隣の人の洗い方が汚いな」って思ってもその場で注意するか、自分がさっさと上がるかすればいい話で、わざわざ家までついて行ってまで追及はしないじゃないですか。そんな感じで生きていけたら、みんなさっぱりするし楽しいのになって。C&Kのライブの中でも同じようなことが起きる可能性があるわけで、そういうことを伝えたいというバラードでした。

ーー“ゆるピースフル”な感じに聞こえるけれども、これも扱いとしてはバラードなんですね。このカラフルな楽曲たちを胸に染みるような「夜空」で締めくくるというのもまたいいですね。

KEEN:どちらかと言うと僕らのアルバムは、CLIEVYが最後の曲を連想してから作り始めるかもしれないです。それができてから他の曲に取り掛かる。この曲はツアーが始まるぐらいからずっと栗さん(ピアニストの栗本修)と一緒にああでもないこうでもないと作っていて、ライブのリハーサル中にもそれが続いていて。僕もそれを傍らで聴きながら「こうなっていくのか、これはいいな」とワクワクしていました。

CLIEVY:Aメロはずっと前からできていたんですけど、サビがなかなかできなくて。サビのフックが弱いなと悩んだりして、長らくあたためていた曲ですね。

ーーシングル曲の「I.M.A」を含め“クセ強”な曲たちが、この曲で締めることで奇跡のバランスを保ってまとまるというか。初回限定盤にはホールツアー『ゲンテン』のダイジェストDVDも付いていますね。セットが全然ない素舞台から2人だけでスタートしたり、スタッフも演者的に参加したりする実験的なライブでしたが、このツアーの作り方が11月20日の横浜アリーナのヒントになっている部分はあるんですか?

CLIEVY:そうですね。横浜アリーナを見据えて『ゲンテン』の構成も考えていたので、『ゲンテン』で見たことのある景色を、横浜アリーナでまた変わった形で披露する、みたいな形にしたくて。なので横浜アリーナ公演は単発のものというより『ゲンテン』の横浜アリーナバージョンという風に考えてもらえれば。 

ーー素朴な疑問で、ダイジェスト映像だとホールツアーの魅力が100%伝わらない部分もあると思うんですが、フルで映像化はされないんですか?

KEEN:そこが僕らがお客さんに提示している命題というか、やっぱり生で観に来てもらいたいんですよね。

CLIEVY:僕らはアナログなスタイルで、チケットを買って、時間を割いて観に来てくれた人たちの正義を大切にしたくて、そこを一番に考えたいんです。でもこのご時勢で来たくても来られない人がいることも重々わかってはいるので、今までなら絶対にやらなかったライブ配信にもトライしています。来られない人たちの気持ちも大切にしたい、しかし生は譲れないという、そのせめぎ合いが難しいところなんですけどね。それこそDVDもなるべくなら出したくないんですけど、一回見たらパッと消える『ハリー・ポッター』みたいなディスクだったらフル映像化したいですね。

ーー「この映像は自動的に消滅する」的な感じで(笑)。11月の横アリは、日本一ノリのいいお客さんでありメンバーでもある四池さんたちが集うので、盛り上がらないわけはないと思うんですが、前回の2018年の横アリを思い出すと、CLIEVYさんのケガに絡んだ特別な演出も多くて、いろんな意味で伝説に残る一夜だったわけで……。

KEEN:1万人もお見舞いに来てくれましたからね?

ーー今度は“完全体”でみなさんをお迎えするということで。

CLIEVY:そうですね。随所に見どころがあるので、僕らだけじゃなく当日参加する仲間たちもそうだし、集まってくれた隣の席の四池さんたちを見るのも楽しいと思うんですよ。それぞれのアンテナで、一番感動したり楽しめる方法を探ってもらえたらいいんじゃないかなと。僕らは前提としていい歌を歌い、音楽を鳴らすわけですが。

KEEN:昔ながらの友達に会いに来るぐらいのニュアンスで来てもらえたら。僕らの原点であるクラブ、いやむしろ僕らが出会った大学、そういった原点に思いを馳せながら……もちろん僕らのそういう歴史を知らなくても楽しめる内容にはするつもりですけど、そういうところも少しチェックしてくれたら、観てもらう上での楽しみがまた一つ増えるんじゃないかなと思います。

サイン入りチェキプレゼント

C&Kのサイン入りチェキを3名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法

リアルサウンド公式Twitterか公式Instagramをフォロー&本記事のツイート、または応募ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。

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<締切:11月26日(土)>

■リリース情報
C&K『CK OILY』
2022年11月16日(水)発売
・初回限定盤(CD+DVD)¥6,600税込
・通常盤(CD)¥3,300税込
予約・購入はこちら

<CD収録内容>
01. C&K XⅣ
02. GENTEN
03. I.M.A
04. 今君に伝えたいこと
05. HELLO SAY GOODBYE
06. 足りないとこだらけの僕らだから
07. Brand New Days
08. 上を行くメイク
09. ガン見しとけ! for DANCER
10. メリチキ
11. 混浴
12. 夜空

<DVD収録内容>
2022年全国ツアー『日本全国CK地元化計画 地元です。 地元じゃなくても、地元ですツアー2022 〜ゲンテン〜』@札幌文化芸術劇場hitaru公演ダイジェスト映像
(ライブの裏側や今ツアーに関するインタビューを交え、ライブの模様をダイジェストでまとめた映像作品)

■ライブ情報
 『C&K 無謀な挑戦状~炎の15周年目、執念で迎える横浜アリーナ。頼む全員集合~』
2022年11月20日(日)横浜アリーナ
開場17:00/開演18:00
特設サイト

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