櫻坂46 菅井友香、同期メンバーとの温かい絆 欅坂から歩んできたからこその“何でも言い合える関係性”

 櫻坂46が新曲「その日まで」のMVを公式YouTubeチャンネルにて公開した。同曲は11月8〜9日に開催される東京ドーム公演(『2nd TOUR 2022“As you know?”』ファイナル)をもって、グループから卒業することを発表している菅井友香のための楽曲。疾走感のあるサウンドの中で、胸を締めつけるようなどこか切ないメロディが印象的だ。作曲は櫻坂46の4thシングル表題曲「五月雨よ」と同じく温詞によるもの。またMVの制作にあたって振り付けにTAKAHIRO、衣装に尾内貴美香といったこれまでグループに深く関わってきたクリエイターたちが集まった。

 映像では、菅井が欅坂46時代を含めたグループの歴代のシングル楽曲の衣装に身を包みながら、時に立ち止まりながらも全力で走り抜ける姿が描かれている。撮影に際してはシーンに合わせて天気が変化するという不思議な現象も起きたのだとか(※1)。自然の力も味方につけたことで、感動的かつ奇跡的な作品に仕上がっている。

 今作で象徴的なのが、これまでの活動風景の数々が作品に取り入れられている点である。例えば、1番Aメロで真っ先に流れるのが今年グループを卒業した渡邉理佐の卒業コンサートの一幕。続いて映るのが、副キャプテンとして菅井と二人三脚で歩んできた守屋茜の昨年の卒業セレモニーの様子だ。その後、ライブ前にメンバー全員で円陣を組む映像や、メンバーたちと写真を撮っているシーン、笑い合っている日常風景など、仲間たちとの仲睦まじいやり取りが走馬灯のように映し出されていく。

櫻坂46『その日まで』

 キャプテンとして約7年間グループをまとめ上げてきた菅井にとって、一緒に活動してきたメンバーの存在の大きさは計り知れない。以前インタビューで「活動する中で支えになったもの」という質問に対して、菅井は「応援してくれる人」の次に「純粋に、みんなと一緒に活動を続けていたいという思いが強いです」と仲間の存在を挙げていた(※2)。それだけメンバーと育んできた絆が太いということなのだろう。

 以前、冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)にて「謝りたいこと」をテーマに話す企画で、渡邉が菅井のメイクが変だと笑ったら本気で怒られたことについて、謝ったことがあった。菅井が怒ることは珍しいらしく、その場にいた守屋も思わず焦ってしまったという。これについて菅井はブログで「メイクをして頂いたメイクさんの前でアイシャドウを見て沢山笑うので、ちょっと失礼だなと思って言っちゃいました」とその時の心境を明かしていたが、番組では菅井もすぐさま「気にしてたらごめん」と渡邉に謝り一件落着。後に菅井はこのことについて「ずーっと一緒に過ごしてきたので、もう何でも言い合える関係ということです」と2人の深い関係だからこその行動であったことを回想している(※3)。

 「本当にメンバーにはすごく感謝していて。自分がキャプテンだったからっていうのもありますけど、本当にいてくれるだけでありがたい存在だなって思っているんです」(※4)といった言葉にも表れている通り、メンバーの存在が菅井にとって大きな救いとなっていたようである。

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